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「自己完結」はメーカーの言葉です。ムリに当てはめないで!

未唯へ。動物病院では「組織」というものを感じる暇もなく、働いていると思います。エイコットとメーカーのボランティアセンターとの橋渡しをしようとして、嫌なメーカーの「組織論理」を感じてくたびれてしまった。

この職場は、活用系の開発が先延ばしになったこともあり、何となく、考えないムードが広がってきています。先が見えない雰囲気です。

そんな時に、なぜ、システム開発が先延ばしになってしまったかの理由のメールが回ってきました。理由は要件をまとめ、作成して、テストする、それぞれの作成工程での「自己完結」ができてなかったということです。

私はマトリックスから考えると、グローバルの機能提供の仕方とローカルでの活用のギャップとしか思えないのですが、作りかたが悪かったということで、説明されています。

だから、再度、工程で品質を作り込んでいけば、完成品ができるということです。メーカーならではの「自己完結」という言葉の魔力でを感じます。作っている人たちがそう言うのだから、そうなんでしょう。

メーカーからすると、後工程に迷惑をかけることは悪です。自分の部署での「自己完結」はイメージとして分かりやすいものです。分かりやすいが故に、真の原因を見逃す可能性があります。

その一つは、マーケティングのシステムはループが基本であり、ユーザーでの活用でスパイラルしていくものです。だから、後工程が前工程にもなります。要件を全てを記述することができません。

それを考えずに、全てを記述したら、それは断片的な知識を網羅しているだけで、体系化(システム化)されてはいません。システム化されたものを見せて、それを販売店で考えて、知恵を出して、現場で実証していくのがシステム思考です。

もう一つは、要件が販売店ごとに異なります。その販売店が「知恵」を使えば使うほど、要件は多様になります。それがゆえに、ポータルでは販売店ごとの要件を「コンテンツ」として定義して、それを使いこなせる機能を提供することで、全体の安定性を確保しようとしています。

新しいシステム化に向けて、色々と考えて、先行しているポータルがありながら、彼らは従来型の展開で済まそうとしています。何のために、数学者がこのポジションにいるのか分かっていません。私は中から外が見えるし、端から中央が見えるのです。
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