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販売店へのケータイ活用ヒアリング

未唯へ。ユーザーの意見を聞くというのは難しいものです。何をしたいのかを聞くということは、それを実現するという義務を負う場合があります。そのつもりがない時に聞くだけというのが無責任になる場合があります。だから、聞く前によく考えてください。販売店に、何を、どう聞けばいいのか

ケータイの展開にあたり、ケータイ会社から販売店にヒアリングしてもらうことになりました。ヒアリングをするに当たり、留意点をまとめてみました。カウンセリングのように単に聞くだけではいけません。

自分のいつものフェーズ分けに沿って、それぞれを同時に行うのが活用ヒアリングであることを示しました

①皆の思いを自分の思いに~これが従来のヒアリングに当たる部分です。
 ・聞くことは、それをカタチにする義務を背負い込むことを認識してください
 ・ユーザは今のことしか見ていないから出てくるのは“ありきたりの意見”だということ
 ・だけど、これがヒアリングの基本だから、いい質問をしてください。

②自分の思いを皆の思いに~これは私がよくやる伝道師の役割です
 ・相手の反応を見て、的確に伝えないと意見の押し付けになる
 ・それが良くても悪くても、他人の意見には反発するものだから、参画型を目指してください

③思いをカタチに~これはマーケティングの常套手段です
 ・結局は見ないと分からないものです。だから、ケータイで出ている画面でアピールしましょう
 ・紙とかファックスでのコミュニケーションが具体的にどう変わるかのシナリオを示しましょう
 ・グーグルでのβバージョンの世界にもつながる考え方です。

この3つを同時にするためには、複雑性の世界を知るのが一番です。作用するものと作用されるものに区別がなく、お互いが影響しあう世界です。複雑性を見るには、変化が最初に起こるエッジ(縁)を観察し、シミュレーションしながら、変化の方向を見極め、徐々に変化に追いつくことができるかです。

この変化は頭とかムリな世界です。私の経験からすると、一番近いのが茶道の世界です。一つ一つの動作は頭の中でシミュレーションし、季節を味わいながら、体になじませる。その時に、心を宇宙の真ん中に置いて、ふらつかせないことことです。

こんなことが、従来の組織でできるのか心配です。①だけで十分です。
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