第五章 俳句の作劇術 （４）

97 寺山修司 ・・・・・・・・ 青春の鬱屈を詠む
　　「時計屋の時計揃はぬ春の暮」
　　　　　　　（季語：春の暮：春）

98 時実新子 ・・・・・・・・ 愛憎劇を脚色する
　　「手渡した蛍逃げ行く闇の中」
　　　　　　　（季語：蛍：夏）

発表済みのブログ（掲示板）

現在発表中（終了間近）の当
“「俳句名人になりきり100の発想法」に従って”
および、同時進行中の
“「誕生日の花ときょうの一句・第二集」に従って”
の他に、
“「誕生日の花ときょうの一句（第一集）」に従って”
ひらのこぼ氏の〔俳句100の発想法シリーズ〕（既刊三冊）に従って
の俳句を発表済みでありますことは既に紹介させていただきましたが
他にも、
「季語集」に従って　　
　　　http://tetu1948rou.bbs.fc2.com/
「一度は使ってみたい季節の言葉」に従って
　　　http://8237.teacup.com/teturou/bbs
「週刊日本の歳時記」に従って
　　　http://love.ap.teacup.com/teturou1948/
と発表してきております。
よろしければ一度ご高覧ください。

第五章 俳句の作劇術 （３）

95 木下夕爾 ・・・・・・ 擬人化する
　　「百笑ふ百の牡丹の揺るる時」
　　　　　　　（季語：牡丹：夏）

96 山口誓子 ・・・・・・・・ 視線をハードボイルドに
　　「吹き溜まる蟲（むし）の骸（むくろ）や枯葎」
　　　　　　　（季語：枯葎（かれむぐら）：冬）

第五章 俳句の作劇術 （２）

93 高橋克弘 ・・・・・・ ものにドラマを語らせる
　　「捨てられぬ壊れしレィヂオ暮易し」
　　　　　　　（季語：暮易し：冬）

94 黛まどか ・・・・・・・・ 恋の起承転結を詠む
　　「相性は最悪でした花木倍子」
　　　　　　　（季語：花木倍子（はなきぶし）：春）

第五章 俳句の作劇術 （１）

89 石田波郷 ・・・・・・ 一行の小説
　　「瓢の実や二人の兄の仲違（なかたが）ひ」
　　　　　　　（季語：瓢（ひよん）の実：秋）

90 飯島晴子 ・・・・・・・・ モノローグ俳句
　　「いくつまで生きてやろうか今年酒」
　　　　　　　（季語：今年酒：秋）

91 右城暮石 ・・・・・・・・ 事件を匂わせる
　「新築の大量発生蝸牛」
　　　　　　　（季語：蝸牛（かたつむり）：夏）

92 中村苑子 ・・・・・・・・ 魂のものがたり
　　「末枯や女の霊の笑ひたり」
　　　　　　　（季語：末枯（すゑかれ）：秋）