tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

地球温暖化 

2011-04-15 23:17:00 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

福島原発の津波によるダメージを受けて、日本でも原子力廃絶の風潮が高まっている。これだけの被害を出しているからしょうがないだろう。そこで、当面の主要な電力ソースは、ガスタービンなどによる火力発電ということになる。原発の環境リスクを考えたら、火力発電による二酸化炭素の排出量増加も、今のところは致し方ない。

ダイビングはサンゴの綺麗なポイントを選んで潜るのでさほど感じることはないのだが、有名なビッグドロップオフの上をシュノーケリングしていると、死滅したサンゴが累々と続く水中景色が目の前に現れ、温暖化による影響を目の当たりにすることになる。
サンゴの白化は、共生している褐虫藻が海水の高温化によりサンゴから抜け出してしまうためだ。裸になってしまった珊瑚は酸素・栄養供給源を失うことになり、死滅して軸となる石灰部分だけになってしまう。
また、パラオで有名なジェリーフィッシュレイクには、2種類のクラゲがいてどちらも無毒化している。食料もないが、天敵もいない環境。だからこのクラゲは、大シャコガイと同様に、体表に褐虫藻を生息させ、それらの光合成で得た栄養と酸素を利用して生活をしている。このクラゲも1998年頃のエルニーニョの際に、この付近の水温が高温化し、褐虫藻が抜け出してしまったため絶滅寸前だったらしい。
いまは、ジェリーフィッシュレイクのクラゲが復活し、白化したサンゴも徐々に戻りつつある。しかし、ぼくらはまた、電力に依存した日常生活に対する見直しを迫られている。今年も、できるだけ二酸化炭素の排出抑制に協力するため、うちわと扇風機だけでエアコンを使わずに夏を過ごすことにしよう。


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カレントフック

2011-04-14 22:34:32 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

ドロップオフを右に平行に泳いでいたとき、無意識に棚の上に出てしまったぼくは、岸に向かう強いアップカレントにつかまってしまった。ガイドのすぐ1m右側を泳いでいたのだが、こうしたちょっとした位置の違いでカレントの強さは随分と変わる。
カレントに逆らって泳ぐのは大変なので、浮力調整デバイス(BCD)の空気をぬいて、棚にへばりつき、岩をつかんで移動する。ドロップオフでカレントから抜けるには、岩をたどって先に進みドロップオフを少し落ちたところで、棚から離れるようにすればよい。
そのつもりでいたら、ガイドがカレントフックでホバリングのサイン。BCDのポケットからフックを出して岩にひっかけて、フックにつないだ3mロープを伸ばしてBCDに空気を入れ、海中にホバリング。ちょうど、海底から上がってくる強いアップカレントに体が持ち上げられて、凧揚げのタコみたいに海中に滞留することができる。
パラオのドロップは、このカレントフックを使ってのダイビングが一般的だ。強いカレントにロープがぶっちぎれそうで、最初はびびってしまうのだが、慣れるとカレントに身を任せてればよく、深淵を覗きこみながらの楽しいダイビングとなる。この日も、すぐ目の前をたくさんのサメが泳ぎ回っていた。

たまには岩にひっかけたフックがはずれることがある。そんな時は、あわてずにBCDの空気を抜き、棚まで沈降してフックをかけなおすことになる。ガイドはフックが外れてカレントに流されていくゲストを助けるために、ロープの端を体に接続せず、手に持つだけだ。これはちょっとマネができそうもない。


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サクラサク

2011-04-13 23:12:41 | 日記
 

E-PL1プロジェクトの判決が下りました。とりあえずは、無罪放免。。

実はダメだと思ってました。自分にしか撮れないような写真をと思ってましたが、
入選を逃したくないとの心のあせりもあって、誰でも撮れるような写真を量産してますた。

どうにかこうにか、1枚だけ入選しましたが、反省点でいっぱいです。

入選しなかった場合よりも、めっちゃかっこ悪いんですが、ブログは続けることになりました。
これからも、一生懸命、写真を撮っていきます。どうか、これからもよろしくお願いします。


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アップカレント

2011-04-08 23:59:43 | プチ放浪 海沿い編






2011年世界最大の水中写真の公募展「地球の海フォトコンテスト」の入選を目指して始めたこのプロジェクト・・・
『マリンフォト』’11年5月号(4/7発売予定) にて、その結果が発表されているなずなのだが、本日の飲み会で遅くなり、道すがらの本屋はすべて閉まったあとで、そのご宣託は確認できていない。

きっとダイビングをたしなむ方たちはすでに、結果をご存知なんだろう思う。
PADIは、どちらかというと、イントラが神様の存在で下々には気を使わないシステムを強要している。
だから、下々の人間以下の虫けらの存在であるダイブまマスターのブログにコメントをくれることなどない。
そこに、人間同士の暖かいコミュニケーションを期待する方が無理というものだ。

ということで、
ブログを継続するかどうかの報告は、4月10日の『マリンダイビング』‘11年5月号(4/10発売)を待ってください。

ところで、先の3月20日は、月が地球に大接近するスーパームーン(supermoon)だった。19年ぶりに、月と地球の距離は最短の約35万6577キロメートルとなる。大潮のパラオの島々は、キノコ型に浸食されたその傘のところまで潮が満ちていて、さすがにスーパームーンの大潮と勘違いしていたのだが、よく考えれば、海水は太陽と月の引力が合わさった時の方が、さらに高潮となる。つまり、満月の3月20日よりも、15日プラスマイナスした新月の日が超大潮ということになろう。

海の中で、サンゴ礁は固い直立した崖の構造を持つ。したがって、海岸線に平行に切り立ったドロップオフでの潮の満ち引きは、ドロップオフに対して直角になる。満ち潮の時の潮の流れは、ドロップオフを超えて浅瀬に満ちてくる強いアップカレントとなり、また、引き潮のときは、浅瀬からドロップオフを直角に深海まで落ちていく強いダウンカレントとなる。
ダウンカレントにつかまってしまったらあっという間に深海まで連れて行かれるから、この時間帯はダイビングを避けるのが賢明だ。だから、サンゴ礁の海を潜る前は、ガイドがボートから身を乗り出して海中に頭を突っ込み、潮の流れを見て安全を確認してから潜る。ボートキャプテンが言うには、アカモンガラなどのサカナの動きを見れば潮の流れがわかるとのこと。たしかに、流れに頭を向けて必死に泳いでいる魚の影が水面ごしに見えて、カレントの強弱も知ることができる。


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罪滅ぼしになるとすれば

2011-04-07 22:49:47 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

こんな時に、海の話をすればひんしゅくをかうに違いない。3.11の巨大な津波は、多くの人にトラウマを残し、まさに最悪の悪夢をもたらした。もう、海岸付近には近づけない。そんな気持ちを抱く人もいるだろう。
こうした人々に気を使って、下田ダイバーズのガイドたちは、それぞれのブログに水中写真ではなく、花の写真を掲載している。写真で癒されますようにと。
だが、生物にとって海は生命の起源。海と人間は切っても切れない間柄だ。いつかは、こうしたトラウマを断ち切って、海と向かい合わなければならない日がやってくる。

ダイバーとしてブログを書くのは、海の中の素晴らしさを多くの人と共有したいからだ。海に潜って得た感動を少しでも伝えたい。そんな思いが前にもましてこみあげてくる。このブログの記事や写真を読んで不快に思われる方は、どうかぼくのわがままを許してほしい。

その日の成田空港は、大地震に恐れをなした在日中国人たちで異常なほど混んでいた。
「日本から出られればどこでも構わない」というチャイニーズや、空席待ちのため空港に泊り込んでいるコリアンの若い女性たち。それに加えて、計画停電でズタズタになったJ­Rの列車運行に対応するため、出発の何時間も前に空港へやってきた春休みの旅行者たち。
DELTA航空のカウンターに並ぶ難民のような列は、ノースウィングからサウスウィング近くまで伸び、それを記念にとビデオで撮影しながら歩き回るヤンキー娘たちが相次いだ。
出発ロビーはすべてのフロアーに人があふれ、物流が止まった影響でマクドナルドでは、商品がいくつか提供できない状態になっていた。

そんな中で、かろうじてたどり着いたパラオ。ダイビングのクラブハウスには、同胞が震災で苦しんでいるこの時期にのんびりとダイビングなんぞをしていることから、非国民とののしられる­ことを覚悟の上の日本人旅行者たちが集まっていた。罪滅ぼしになるとすれば、ぼくらの選択が究極の日本の節電への協力・・・になることだろうか。


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