tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ナムチェ・バザール

2018-01-17 23:02:45 | プチ放浪 山道編

ナムチェ・バザール(3440m)は、あちこちに分岐するエベレスト・トレッキングルートの拠点。西にポテコシ川を挟んでコンデ峰が見下ろすネパール東端のソルクンプ群の村。人口は1700人弱でクンプ地方最大。別名、シェルパの里。
ゲートを抜けて左側には白いチョルテン(仏塔)。ここで日本から持ってきた鏡餅をお供え。チベットの仏さまも、新年を喜んでくれるに違いない。

村に続く階段には大きなマニ車を備えた小屋がいくつもあり、それに沿って登っていくと村のメインストリート。青いトタン屋根の家々が立ち並び、土産物屋や両替所、ゲストハウスからカフェまで、文明生活に必要なものはすべて手に入る。ちなみに屋根が青いのは、ペンキが青しかないからだそう。
ナムチェよりも下の村では、緑の屋根。村のアイデンティティなのだろう。屋根を緑に変えたらベニハシカラスも含め、野鳥が飛来するようになったとのこと。

村の東側のチョルクンの丘には軍隊の施設があり、機関銃を持った兵士たちが日がな訓練を重ねている。こうした軍事施設が点在しているため、サガルマータ国立公園内(およびカトマンドゥ周辺)は、ドローン撮影に許可が必要。

チョルクンの丘のゲートをくぐると国立公園博物館があり、公園内の動植物、シェルパ族の生活などが展示されている。この博物館ぼ広場から、エベレスト(8848m)をはじめ、ローツェ(8516m)、アマダブラム(8856m)、タムセルク(6608m)が見渡せる。
最終目的地のシャンボチエにはいくつかのルートがある。エベレストを正面にナムチェの村の背後に迫るシャンボチエの丘のトラバースコースを登っていけば、ダンフェの里。野鳥に詳しいガイドが美しいこのネパールの国鳥を探して指さしてくれる。

村の北側にあるチベット仏教寺院には、イエティ(雪男)の頭部と信じられている茶色い頭髪が保存されていて観覧することができる。
最近、DNA鑑定の結果、展示されているイエティは、ツキノワグマのものと断定されたようだ。だが、ヒマヤラの奥には、まだ人跡未踏の場所がたくさんあり、ヒマラヤが古代に隆起した土地であることを考えると、500~600万年前に類人猿の中から分岐した直後の直立2本足走行のヒト(ミッシングリンク)の痕跡が見つかるかもしれないと密かに思う。
ヒトとサルを結ぶミッシングリンク。それはまた、遥かなる悠久の歴史へのロマンだ。日が沈んでトレッカーがいなくなると、めっきり静かになるナムチェの町並み。人の声や生活音が聞こえない場所で、世界の屋根の絶景をじっくり堪能しながら、なぜか古代に夢を走らせていた。


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