tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アジサイ@伊豆大島

2016-06-30 21:57:40 | 大島笑顔100プロジェクト



アジサイは夏の季語だ。
アジサイを詠んだ歌は万葉集に二首あるが、平安時代には歌人にほとんど詠まれなかったようだ。雨の季節に欠かせない風物詩であるはずのアジサイが、古典和歌ではこれほど不人気なのはなぜなんだろう。
平安時代を代表する書、「源氏物語」「枕草子」「古今和歌集」などには、一切、アジサイの記述がないようだ。
平安末の院政期になり、アジサイは歌にようやく詠われる。

    夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり

あじさいの四ひらの花についた露に月の光が宿るのを見ていたら、夏でも心が尽きてしまうという意味なのだろうが、薄い藍色の花と月の組み合わせに夏の夜の涼風を感じる。
と、このように、アジサイのその独特の花弁「花の四片(よひら)」と「夜」を組み合わせた歌が多く、肝心の雨との組み合わせは見当たらない。

小さな花が集まって球状に見える、手まり咲きのアジサイの記録があるのは、桃山時代に入ってから。それまではガクアジサイだったのかもしれない。


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