tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

6月の「昭和の味@モダン食堂」

2014-06-15 20:27:30 | 料理のサイエンス

今月のメニューは、「素人に出来る珍しい料理十二ケ月(東京料理献立研究会 昭和12年刊)」の中の一品、「フヰシユ、フライ、ソースボイルド」。

材料は「白身の魚、玉葱、青豆、パセリ、牛乳、調味料」。
白身の魚(フヰシユ)のフライの煮込みっすね。

味は、可もなく不可もなく。直接舌にフライの油が感じられない分、ヘルシーな気もするがどうなんだろう。
味付けには、ウースターソースおよび鹽(塩)胡椒。
ウースターソースの酸味が良く効いていて、カツ煮とも風味が異なるモダンな味わいだ。

「パセリ」って、今の字体でいいのかなと思って調べたら、太宰治の「逆光」に「パセリ」が出ていた。

「赤い車海老はパセリの葉の蔭に憇ひ、ゆで卵を半分に切つた斷面には、青い寒天の「壽」といふ文字がハイカラにくづされて畫かれてゐた。」(太宰治「逆光」より)

でも、「鹽」は旧字。。たぶん、すんなりと読める人は少ないんじゃないだろうか。
なお、ウースターソース({ウスターソース)のルーツは明治時代。英・ウースター地方の特産の「リーぺリンソース」を参考に、玉葱とニンニク、スパイスと酢を用いて造られたのが始まりと言われている。
昭和初期に、全国各地にソースメーカーが誕生し製造を始めると、地域的特性として関東は甘みの強いもの、関西は酸味の強いもの、その他に辛味の強いものといった味が受け入れられたようだ。この傾向は現在も継承されていることはご存知のとおり。

さて、甘いの、からいの、酸っぱいの、いろんな味があるのが日本の強みだ。
まだ、WCは始まったばかり。がんばれ、ニッポン。。


ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村