tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

11.空振り

2006-11-08 20:07:58 | 日記

前半を1-0でリードして、ジーコはハーフタイムでゲキを飛ばした。
「オレたちは勝てる」
後半3分。川崎ゴール前を横切ったボールがジーコに飛んだ。ちょうど86 年ワールドカップ南米予選、パラグアイ戦の2点目に状況は似ていた。その時はタイミングがあわないボールをヒールで浮かし4歩前に出てキーパーの左に伝説のゴールを決めた。しかし、94年のこの時のジーコはこれを空振りする。ダイレクトでシュートに持ち込もうとして、バックステップして飛び上がり、インサイドで合わせたつもりだったがボールは通り過ぎた。
勝負事に”もしも”は無意味である。しかしながら、もしも、このプレーが決まっていれば第1戦での失点を取り返せる。そうすればチャンピオンシップの行方はどうなっていたかわからない。少なくとも、ジーコが退場する場面はなかったはずである。
後半36分。ペナルティーエリア内で鹿島の賀谷英司がファウルを取られる。賀谷と川崎のパウロが交錯。オブストラクションで、間接フリーキック。複数の評論家がそう指摘した微妙なプレーだった。が、主審の高田静夫は川崎にPKを与えた。ジーコの猛抗議は退けられた。川崎は第1戦でPKをはずしたカズがセットした。残り時間10分を切った。ここで同点にされたら、鹿島に優勝の目は消える。
そのときだ。ジーコがつかつかとボールに寄っていき、つばを吐いた。高田静男主審は即座にイエローカードを切った。この試合2枚目。ジーコはあせっていた。ジーコは退場となった。高田主審は、とにかく偏ったジャッジをすることで有名であった。(to be continued)

♪人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ 
同じゼッケン 誰かがつけて
また次のシーズンを かけてゆく
人々がみんなあなたを忘れても ここにいるわ♪ byユーミン