釧路発16:17発の5633D根室行はこれまたキハ54の今度は単行、今回は54の方に当たる様だ。一番端の５番ホームからの出発である。
隣の３番線には釧網線の列車で、キハ40の２連、観光需要としては、確かに釧網線の方だろう（トロッコ列車も賑わいを見せていたし）冠水はしたものの大した被害がなくてなによりだ
しばらくして予定通り出発し、釧路川を渡って東釧路着、どどっと高校生が乗ってくる。
「あれっ？今日は祭日のはずだが」
いや、多分冬場の休みを多くする為に平日扱いなのだろう。もしくは月曜偏重の為、月曜の授業を確保する為かもしれない。
別保を過ぎたあたりから急に木々が深くなり、列車はいよいよ根釧原野の中を進む形となる。線路は右に左に曲がりくねり、留萌本線の峠越えよりも速度が落ちる。
時々長い警笛や、続いて減速、時に停まることも増えてきた。
原野の中にはヌシとも言えるエゾシカが生息しており、線路上にまで出てくる為だ。
何度となくエゾシカとの遭遇を繰り返しながら、列車はゆるゆると原野を進む、
突然開けたと思ったら上尾幌、先ほど東釧路から乗ってきて、ずっとiPhoneを弄っていた高校生の女の子２人組の一人だけが下車、駅前の村落ではなく、迎えに来ていた車に乗って帰って行った。車での送り迎えも不可能ではないだろうが、友達との語らい？など、鉄道は不可欠だ。
さらに原野を抜け門静からやっと海岸端に、厚岸も近い
厚岸は牡蠣が有名な所、列車から見ると、厚岸湾に橋が架かり、東側も湾の一部で河口の湿原のが見えていると思ったが、（その割には湾内に葦？とか思ったのだけど）
実際は橋ではなくずっと岸で、半島ではなく、東側は河口からの厚岸湖であることを後で知ることに。知人によればメロンも至上の美味だったらしいのだが、翌日釧路市場^^;で聞いても知らないとの答え、よほどのマイナーでも貴重なものかもしれない。
列車はチライカイベツ川の河口の湿地帯の中を進む形になる。どうやって路盤を固めたのだろうか？よく水没しなかったものだ。
この辺りでほぼ夕暮れとなり、さすがにここら辺りはシカが出ないだろう（水鳥の場合もあったと思われるが）と思っていたが、
湿原から原野に戻り、茶内で釧路行と交換して、後は根室までとなった辺りではたして警笛とブレーキに続いて軽い衝撃と車体の下を何かが転がる音が。。。^^;あああっ、ついに。
急停車の後、運転士からアナウンスが「ただ今鹿と接触し、列車は急停車しました。処理を行いますので、しばらく停車します。」
薄明下なので、お互い認識しきれなかったか、事故発生。
運転士が後部運転台で何かしようと、車内側から入れず、結局外から回って後部運転台に回り、中からでてきてやれやれという感じで戻ると
運転を再開した。
暗闇だし、確認したくもないが、「え？」と思うくらいにあっさりと何事もなかったかの様に走る。特に無線で何か知らせた様でもなかった。
すっかり日が落ち、釧路から２時間以上、けだるさの漂う中、列車は一度根室半島の南側の海岸端に出る。ここから反時計回りに円を描くようにして、落石（おちいし）、花咲港沿いを経て、最東端の東根室に到着。
北の稚内、
南の西大山（ゆいレールは認めずwww)
西の佐世保（正しくは平戸口だけど、第三セクターになってしまったので、JR系ではここ）
そしてここ、東根室で東西南北の制覇である。ただ、ここは無人駅なので
有人駅としての根室が最東端とも。実際線路自体は根室で終端なのだし。
そして、一駅、列車は寂れた構内の広がる根室に到着、18時49分、２時間半の旅と終わりと共に、JR北海道の線区完乗となった。
列車から下りて、駅前を右手に進んで、今晩の宿を目指す。
駅前には花咲ガニの店などが見えるが、19時まえだというのにすでに閉店、ちらと見えた寿司屋も閉店している。根室でもまた小雨がぱらつく天気で、さすがに肌寒い気候であった。体感15℃弱、ちょうど今朝の気候
歩くこと10分弱、線路沿いからちょっと離れた所にホテルはあった。
フロントでチェックインの後、（元々22時過ぎに到着予定だったので）あらじめメールで食事を取れるところ（ホテルのレストランもまだ、20時まではやっている様だったが）を尋ねたら、話が伝わってなかった。
ホテルから10分ほど離れた港近くまでいけば、食事はできる様なのだが、２軒ほど教えてもらった寿司屋を見てぽつりと一言、妻が「この寿司屋来る時閉まってたよ」う～ん前途多難かも。
考えたら３連休最終日の月曜の夜である、一番タイミングが悪いと言える。はたしてもう一軒も閉まっており、結局有名らしい喫茶どりあんで、エスカロップ（社食でも出たことのある、根室発祥のB級グルメ）と豚カツやなく牛カツの（名前忘れた^^;）を注文して食すことに。
ま、たまにはこういうのもいいでしょう。一応根室名物だし（爆）
帰りにお酒などを購入して（ホテルの向かいにドラッグストア^^;）戻り、
でも釧路のとうきび食べたら眠くなってきて、全部消化しきれないまま、２日目の夜は終了となった。
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