先日、片手袋研究家の石井さんと編集者の磯部さん(ゲストに路上園芸学会の村田さん)の配信イベント「都市のラス・メニーナス 第二回 緑は都市を覆う」をみたのだけど、その中に登場した「とりあえずの緑」という言葉が何となく気になっていた。
「とりあえずの緑」というのは、都市の中にアリバイとしてとりあえず配置されたような緑のこと。いきなりステーキで端っこに申し訳程度にコーンが添えられているように、都市の中にも言い訳のように緑が配置されている。
工事現場の仮囲いにプリントされている植物の絵や写真、添えられたフェイク植物なんかが「とりあえずの緑」だ。
(路上園芸学会村田さんの記事はこちら。)
で、鉄塔にもあったな!!と思い出したのがこちら。
間違いないよね。これ完全に「とりあえずの緑」だよね。
緑通り越して、何か実っちゃってるよね。(オレンジ色だし柑橘系かな…)
いったいどこに巻き付けられていたかというと、こちら。
くぐり抜け鉄塔の脚です。
実はこの写真に写っている鉄塔の隣の鉄塔の脚なのだけれど、写真が見つからず…。
とにかく隣同士の2基のうち、なぜか片方だけ「とりあえずの緑」が設置されていたのでした。
で、さらに考えてたら、これもある種の「とりあえずの緑」なのでは…と思い当たる鉄塔が。
緑色に塗装された環境調和型鉄塔です。
いや、本来環境調和型鉄塔というのは「その場にあってはいけないもの」として、景観になじむように塗装されているものなので、都市に添えられている「とりあえずの緑」とは正反対のものなのかもしれない。
「やむをえずの緑」かな。
近いようで正反対の「とりあえずの緑」と「やむをえずの緑」。ちょっと集めてみたいな。
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