あの町この街あるこうよ

歴史散策まち歩きの記録
たまに丹沢・大倉尾根を登る

繭玉つくり 長屋門公園

2010-01-15 00:20:18 | 長屋門公園
         繭玉をせいろで蒸かすための竈が赤々と燃えている このような行事だけにこの竈は使われているのかな

1月15日(小正月)までの松の内に行う正月行事最後の伝統行事「繭玉つくり」が14日瀬谷長屋門公園の古民家内で朝から行われた。

              

「繭玉飾り」は養蚕の神信仰から来ているとの説がある。
蚕は飼育が難しく当たり外れが多いことから養蚕農家は「養蚕の神」に祈った。その信仰の中から「繭玉飾り」が発生したのではないかと云うことだ。
それはともかく
自然に感謝し五穀豊穣、長寿健康、家内安全などを祈願する繭玉飾りは現在では上新粉(米粉)で作られているが本来は価値のないくず米を粉にしてつくると云う物を大切にする昔の人々の心が現れている。

                  

飾りつけは木の枝に刺すのだが枝はミズキや柳の木が用いられている。
また、ミツマタの枝に三色の繭玉を飾るところもある。
土地によっては縁起物を一緒に飾ったり養蚕の道具を飾る土地もあると云う。
昔は多くの農家の家庭で「繭玉飾り」が見られた光景であった。
まして養蚕や製糸場が盛んだった瀬谷では尚更のことであっただろう。

                   
                    矢印部分は本来の蚕の繭形をした繭玉

繭玉は実際の蚕の繭を使ったものが変化したものでそのため繭玉の形は本来蚕の繭の形をしていたがいつしか作りやすいように団子状態になった

                   
                    今年の繭玉は完成

             
              蚕の繭玉


夕べには「どんど焼き」が行われる。
残念ながら参加できなかったのだが・・・・・
多い時には千人ほど集まる長屋門公園の行事だと云う。

      
      角松など正月飾りが軽トラに これも炊かれたのかな        

               
                団子をどんど焼きの炎にあぶるための竹作り作業(今月11日に行った作業)

これからも「自然の豊かさ」「心の豊かさ」を大切にする文化をいつまでも受け継いで欲しいものだ。