モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

マルコポーロ(Marco Polo)の花 と 作出者メイアン(Meilland)

2009-05-12 08:22:55 | その他のハーブ
(写真) マルコポーロの花


「ピース」かとばかり思っていたが、「マルコポーロ」だった。
バラはついに2本までに減ってしまいその1本だが、「ピース」と見間違ったのは納得する理由があった。

「マルコポーロ」は、フランスのアラン・メイアン(Meilland, Alain A.1940-)によって1994年につくられた大輪系のハイブリッドティーローズだ。

マルコポーロ(Marco Polo)
・HT イエロー
・大輪・半剣弁高芯咲き
・四季咲きで強香
・木立性150cmになるが50cm程度で鉢植えで育てる
・1994年 フランス アラン・メイアン(Meilland, Alain A.1940-)作出

         

世界有数のバラ育種ファミリー:「メイアン(Meilland)」
このメイアンの家系は、6世代にわたってバラの栽培をしているフランスの有名な家系で、アラン・メイアンの父フランシス・メイアン(1912-1958)が作出したのが「ピース」だった。

「ピース」には第二次世界大戦をはさんだあまりにも有名な“戦争と平和”の物語がある。
「ピース」は、フランシス・メイアン29歳の時の1939年に作った自信作で、このときは母にささげて「マダム・アントワーヌ・メイアン」と名付けた。
しかしドイツ軍が南仏まで侵攻してきたので、占領されるその前日に帰国する米国領事に託してアメリカに避難させたという。

アメリカで育種・栽培されて、1945年の太平洋バラ協会展に出品され、その端正なイエローのバラが話題をさらう。
この展示会開催中にベルリンが陥落した大ニュースが飛込み、会場は一転して希望に満ち溢れる場となり、「ピース」の名前はこのときに決まったようなものだという。戦後復興の平和会議の場には「ピース」が飾られ、世界の復興と平和のシンボルともなった。
「ピース」の作出年が1945年になっているのにはこんないわれがある。そして、大輪系の始祖とも言われる「ピース」は、世界の平和を願っている世界中の人々に5千万本以上が求められたというからすごい。

そんな偉大な逸話を持つ父フランシスが作った「ピース」に対して、息子のアランが作ったのが『マルコポーロ』だが、良く似ていると思う。

現在は、100%ファミリー所有のメイアン社となり毎年1200万本以上のバラを販売する世界でも有数のバラの育種・販売会社となっている。

            
<参照:プレ・モダンローズの系譜 ①~⑥ >
プレ・モダンローズの系譜 ⑥現代のバラ、ハイブリッド・ティーへの進化
プレ・モダンローズの系譜 ①全体の俯瞰図
※ モダンローズの系譜は未着手です。


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2 コメント

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薔薇の時期の育て下手 (花ひとひら)
2009-05-14 15:46:10
無精者で庭の世話がなかなかできません(綺麗な花だけを愛で愛情が無いのかしら)そんななかでバラはとても困り者です。蕾が開くのを楽しみに待っていると花の首(なんと言うのか)のところから、ダラリとしています。虫のやられるし刺が痛いし、あきらめているのですが、こうしていろいろ画像でみせていただける楽しみがあり、またいろんな知識が増え、嬉しいです。
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花ひとひらさん (tetsuo)
2009-05-15 19:29:12
虫、病気などに弱いのでバラは手がかかります。しかし咲くとさすがにバラは花の女王だけありきれいですよね。
今年からバラは増やさずにセージに集中させる予定です。
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