マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

EF15牽引:荷物列車

2017-05-16 00:45:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
EF15牽引:荷物列車


一旦終えたEF15シリーズですが、ちょっと特徴的な列車を残していたのでご紹介いたします。

まずはカマの方から。30号機です。
EF15の正面窓には基本的にヒサシがついています。一般的なヒサシや上越仕様のツララ切りタイプのものがありますが、上端が曲線になっているのが一般的です。
しかし、30号機は何故か上端が直線になっており、さらにやや高い位置に設置されているため、EF15一族の中でも非常に特徴的な顔をしていました。





昭和52年頃 上野駅にて EF1530牽引 荷2935レ

色違いの写真ですが、影の位置や汚れの状況から同じ時に撮影したもののようです。
EF15といえばれっきとした貨物用機であり、客車である荷物列車を日常的に牽くことがあるというのをこの時に初めて知りました。

これは、隅田川駅から常磐線を経由し、品川駅まで運転され、さらに品川駅から汐留駅発の荷物列車と併結し、東海道本線を下って行ったということです。



昭和52年頃 東京駅にて EF1530牽引 荷2935レ

こちらも同じ頃に撮影した荷2935レです。
やはり30号機が牽引しており、東京駅ではホームの無い11番線に一旦停車し、時間調整を行っていたようです。
12番線に停車中の153系は、急行「東海」のようです。



昭和51年頃 西川口~蕨間にて EF1530牽引 貨物列車

過去ログ『貨物列車で回送された旧型客車』でご紹介いたしました、旧客を併結回送する貨物列車を牽引する30号機です。
ブレブレでナンバーは全く判りませんが、特徴のあるヒサシ形状から30号機であることが判ります。
それくらい特徴のある顔をしたカマでした。


30号機

昭和22年 9月30日 三菱製 新製配置 水上機関区
昭和24年 4月10日 高崎第二機関区へ移動
昭和33年 8月 9日 新鶴見機関区へ移動
昭和38年 3月12日 宇都宮機関区へ移動(借入れにより37.8.11より在籍)
昭和43年10月 9日 再び新鶴見機関区へ移動
昭和47年 3月15日 東京機関区へ移動
昭和54年 5月 7日 廃車