マル鉄・鉄道写真館

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EF13 直流型電気機関車

2012-07-26 00:30:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
EF13 直流型電気機関車


EF13は、昭和19年に誕生した戦時設計の直流型電気機関車です。
局面を凌ぐため、徹底した簡素設計となっており、電気機関車の中でもっとも曰く付きのカマと言えると思います。
製造は戦中から戦後に掛けて行われ、EF15の製造の前までに31両が誕生しました。特徴のある凸型をしていましたが、戦後間もなく誕生したEF58が暖房装置を搭載する改造に伴って車体の載せ替えを実施するあたり、不要となる車体数が丁度31台あたために、この全てがEF13に流用されることになりました。

私の世代では、もちろん凸型の車体を見たことはありません。
写真をそこそこ撮り始めたころは既にEF13も活躍末期となっており、それほどの枚数は撮っていませんでした。


今回は、私が撮影したEF13のうち、番号の判るものを掲載いたします。



昭和53年8月頃 新宿駅にて EF132

新宿駅の中線(待避線?)に停車中のEF132号機です。
EF13の活躍も末期の頃、地元では何枚か撮った写真がありましたが、みんな広角レンズで、しかも条件が悪い時に撮ったものが多いらしく、まともに見られる写真がありません。
そんな中、やっと標準レンズを手に入れた頃でしょうかね。私の撮ったEF13で唯一キレイに撮れていたものです。

2号機は、戦時中の昭和19年11月21日に誕生、日立製。所属はあまりにも転々としているので割愛しますが、昭和52年に八王子、53年の9月に立川に配置となり、同年の12月9日付で廃車となっています。
ボディーはEF5823号機のものを搭載していたようです。

写真は新宿駅で撮影されていることから、立川機関区に転属になる寸前くらいに捉えたものと考えられます。この3ヵ月後には廃車になってしまったわけですから、ギリギリセーフのところだった訳ですね。



昭和52年頃 EF135

5号機は、昭和20年3月26日に誕生、日立製。最終が新鶴見区の配置で、昭和54年9月13日付で廃車になっています。ツララ切りが角ばり、他車よりも高い位置に付いており、EF13の中でもズバ抜けて特徴のある顔をしていました。



昭和52年頃 EF1323

23号機は、戦後の昭和21年11月6日に誕生、日立製。最終が新鶴見区の配置で、昭和53年10月20日付で廃車になっています。



昭和52年頃 EF1328

28号機は、昭和21年1月31日に誕生、東芝製。最終が新鶴見区の配置で、昭和53年5月29日付で廃車になっています。



昭和52年頃 EF1329単機

29号機は、昭和21年1月31日に誕生、東芝製。最終が新鶴見区の配置で、昭和53年11月9日付で廃車になっています。


貨物用機関車のEF13ですが、昭和30年代頃には中央東線で普通客車列車も牽引していたようです。もちろん暖房装置を搭載していませんので、冬はマヌ34等の暖房車を連結する必要がありました。
まだ一眼レフを手に入れたばかりの頃で、殆どまともな写真を残すことが出来ませんでしたが、それでも地元を走っていた記録が何枚かでも残すことが出来て良かったと思います。

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