鉄道改善案

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気仙沼線、大船渡線は断念せず復旧せよ -BRTはお門違い-

2015年12月26日 | 東北
1.気仙沼線、大船渡線の復旧断念は国土の骨格を破壊する愚策だ
 JR東日本が気仙沼線と大船渡線の鉄道復旧を断念したようだが、これは非常に愚かな行為だ。この区間は仙台~宮古~八戸を結ぶ三陸沿岸のメインルートに位置しており、東北日本の国土形成上非常に重要性の高い区間だ。本ブログでは仙台~宮古に特急「三陸」を運行することを提案してきたが、この区間が廃止されればそれができなくなる。該当区間の廃止は日本の鉄道網の骨格を破壊する行為であり、JR東日本には再考を求めたい。

2.BRT化すべき路線は他にある
 とはいえBRTは利点もあり、非常に将来性のある交通機関であるのもまた事実である。日本全国には鉄道を廃止してBRT化すべき区間がいくつかある。例えば、名松線。この路線は並行する道路が未整備のため廃線せずに残っているが、交通路学的には鉄道は全く不要な区間である。名松線を完全に廃止し、BRT化してはどうか。また三江線や只見線なども廃止してBRT化すべきである。

3.赤字ローカル線は再国有化してはどうか
 そもそもJR東日本が廃止を決めてしまったのは本区間が赤字だからである。民間企業であるJRにとって赤字部分はなるべく削りたいというのは企業本能上当然のことである。しかし鉄道はそれではいけない。いくら赤字でも国土の視点から絶対に必要な路線は存在する。諸外国では鉄道はすべて国営または公営である。鉄道が民間で運営されているのは日本くらいである。
 民間企業に任せておいては国土形成上の必須である骨格路線も赤字だからという理由で廃止されていくのは目に見えている。このままでは基礎インフラとしての鉄道網が虫食い状に欠落しかねない。いっそ赤字ローカル線は再国有化してはどうか。