tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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音羽山観音寺のご本尊と「お葉つき銀杏まつり」/毎日新聞「やまと百寺参り」第26回

2019年11月10日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の発刊を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。10月10日(木)付で掲載されたのは「厚い信仰 胎内に証し/観音寺(桜井市)」、執筆されたのは同会理事の道﨑美幸(大阪府在住)さん。

音羽山(おとわやま)観音寺は、 NHK(Eテレ)の「やまと尼寺 精進日記」でよく知られている。『奈良百寺巡礼』では、崇敬者が20年以上かけて整備した参道のことが紹介されていた。今回の記事では、ご本尊のことや11月の最終日曜日(今年は11月24日)の「お葉つき銀杏(いちょう)まつり」のことが紹介されている。記事全文を以下に貼っておく。



音羽山(おとわやま)の山懐に抱かれてひっそりたたずむ観音寺は、十七の丁石(ちょういし)に導かれた険しい参道の終点に建つ尼寺です。寺伝によれば、藤原鎌足(かまたり)公を現在の談山神社に祀った際、鬼門除(きもんよ)けとして鎌足公自作の梅の木の観音像を祀ったのが始めと伝えられています。

現在のご本尊・千手千眼十一面観音菩薩は、眼病に霊験あらたかとされる眼の大きな観音様です。平成の本尊大修復で解体修理をした際、台座から鎮壇具(ちんだんぐ)として埋納された796(延暦15)年ごろ鋳造の銅銭「隆平永寶(りゅうへいえいほう)」の発見により、本尊の建立年代が明らかになりました。

また本尊が再三修復された形跡も確認されました。最初に聖観音として建立された後、十一面観音、千手観音とお姿を変えたようです。より強い霊力で救済を求め願う人々に支えられて来た証しとして、約千年の歴史が観音様の胎内に刻まれていました。

毎年十一月の最終日曜日は、秋の収穫に感謝して「お葉つき銀杏(いちょう)まつり」が開かれます。黄金色に染まった樹齢六百年の大きな銀杏が参詣者を迎えてくれます。(奈良まほろばソムリエの会理事 道﨑美幸)

(宗派)融通念仏宗
(住所)奈良県桜井市南音羽832
(電話)0744-46-0944
(交通)JR・近鉄桜井駅からバス「下居」下車徒歩45分
(拝観)9:00~16:30 境内自由
(駐車場)有(無料)駐車場から徒歩30分


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倉橋みどりさんと重源上人の足跡を訪ねる山口ツアー、12月7日(土)~8日(日)開催!(2019 Topic)

2019年11月09日 | お知らせ
倉橋みどりさん(作家・俳人)が、こんなバスツアーをされるそうだ(旅行企画・実施 やまとびとツアーズ)。いただいたメールによると、

12月、私といっしょに、奈良と山口のつながりを体感する「重源上人の足跡をたずねるバスツアー」へでかけませんか?

今年、故郷の山口市徳地の観光大使になりました。かの地は、鎌倉時代の東大寺復興の際に、俊乗房重源上人が大仏殿、南大門などの柱に使う木を伐りにきたところです。そこで、今年12月7日、8日の一泊2日で、故郷山口と、第二の故郷奈良との歴史のつながりを重源さんから学び、感じるバスの旅を企画しました。



倉橋みどりさんの講演風景、いつも笑顔を絶やさない(9/19 南都銀行西大寺銀行クラブで)

徳地では、鎌倉時代に重源さんが作らせた石風呂にも火を入れていただく、ゆかりの阿弥陀寺ほかにご住職の案内付で参拝するなど、地元の方の全面協力で、ほかでは決してできない素晴らしい旅になると確信しています。

奈良から山口、そして奈良まですべて、私が案内役として同乗いたします。重源さんが好き、東大寺さんが好き、そして、歴史を深く学びたいという方、ぜひご参加ください。旅の詳細とお申込みはこちらのサイトをご覧ください。


参加費は@38,500円だ。バス車中では倉橋さん、現地では山口観光コンベンション協会徳地支部など多くの地元の方が案内されるというスペシャルツアーだ。お申し込みは、こちらから。皆さん、ぜひお申し込みください!
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明石家さんま、ゆうドキッ!(奈良テレビ 11月7日放送)に乱入!

2019年11月08日 | マスコミに紹介されました!
昨夜(11/7)の「ゆうドキッ!」(奈良テレビ放送)。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の友松洋之子(よしこ)さんが登場する回だったので、タイマー録画を設定しておいた。遅くに帰宅して再生すると、なんと!途中から明石家さんま、りんごちゃん、アインシュタイン(2人組)が生本番中のスタジオに乱入していた!出演者にも内緒のサプライズだった。



おかげでスタジオは大混乱。それでも友松さんは落ち着き払って「奈良まほろばソムリエの会の西川さんはさんまさんの先輩で、よくさんまさんの話を聞きます」とさんまに伝えていた。さんまは「サッカー部の西川先輩ですか?長いことお(会)うてないなぁ」と答えた。しかもさんまは「奈良まほろばソムリエ」のことはよく知っているようで「奈良ソムリエの人?」と友松さんに聞いていて、これには驚いた。さんまは今回が奈良テレビへの初出演だとか。奈良テレビ放送の公式ツイッターには、



(同局社員)電撃ご出演頂いたのは明石家さんまさん、アインシュタイン稲田さん、アインシュタイン河井 さん、りんごちゃんさんの4名様です。ご出演いただいた方ありがとうございます。局内興奮冷めやらず、まだ手が震えとります。

(ラフ次元 空)ゆうドキッ!に 突然さんまさんが来た!!頭真っ白になった!マジで大興奮でした!!!まだホクホクしてる。

(ラフ次元 梅村)マジでビックリしました。レジェンドが急に生放送中にいらっしゃいました。奈良テレビ初出演だそうです。大興奮です。



エキサイトニュース(11/7付)「奈良県民歓喜!明石家さんまさんが奈良テレビの情報番組に乱入!」には、

11月7日、タレントの明石家さんまさんがアインシュタインやりんごちゃんさんを引き連れて奈良テレビの情報番組「ゆうドキッ!」に乱入するという珍事が起こった。奈良出身のさんまさんだが、奈良テレビ出演は初めてということ。予期せぬ地元出身スターの凱旋に、TwitterなどSNS上では奈良県民を中心に驚愕と歓喜の声が上がっている。



今回さんまさんは他局の番組のロケで奈良を訪れたついでに奈良テレビを訪れたということ。あまりにも前触れのない出演に番組の進行はグダグダになってしまったようだが、奈良テレビ局長が現れ、さんまさんに3000円の謝礼を渡すことで“オチ”がついたようだ。視聴者にとってはこの上なく楽しいひとときになったのではないだろうか。また今後も奈良テレビでさんまさんの姿が観られる機会があればいいのだが。



私は2014年5月17日、明石家さんまがMCを務める「第1次さんま内閣」という番組に出演したことがある。その時さんまの声がかすれていて少し心配したが今回、声のかすれは以前より進行していて「大丈夫かな」と思った。5年前はCMの最中にスタジオ内でタバコを吸うほどの愛煙家だったが、それが影響しているのかも知れない。



それにしてもMCのラフ次元・梅村さんは、さぞ大変だったことだろう。皆さん、これからもぜひ「ゆうドキッ!」をご覧ください!
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巨大五輪塔!西大寺奥の院に眠る叡尊上人/毎日新聞「やまと百寺参り」第25回

2019年11月07日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。10月3日付で掲載されたのは「日本最大級の五輪塔/西大寺奥の院(奈良市)」、執筆されたのは当会理事の石田一雄さん。法界躰性院(ほうかいたいしょういん)は西大寺奥の院として知られ、伏見中学の南側にある。五輪塔の迫力がすごい。では、全文を紹介する。

近鉄大和西大寺駅から北西へ約850㍍、なだらかな丘の方向へ約10分歩くと、西大寺奥の院(法界躰性院[ほうかいたいしょういん])があります。西大寺中興の祖・興正菩薩叡尊上人は、1290(正応3)年8月25日遷化(せんげ)し、西北の林間で火葬されました。その地に営まれた御廟所が当院です。

門を入ると二重基壇の上に叡尊上人の石造大五輪塔(総高342㌢)があります。この五輪塔は日本国内では最大級といわれています、まわりに建物がなく広々としているので、なお迫力があります。その東西双方には後の長老の五輪塔もあります。北西に江戸時代創建の地蔵堂があり、室町時代の本尊地蔵菩薩立像がまつられています。

中世後期以降に、隣接地が近在の村墓地となりました。入口付近に、柱・外壁を角・板の塔婆で作られた木造瓦葺の室町時代の納骨堂(骨堂[こつんどう])があり、毎年亡くなった一門僧侶の板塔婆が外周に打付けられます。(奈良まほろばソムリエの会理事 石田一雄)

■宗派 真言律宗
■住所 奈良市西大寺野神町1-6-10
■電話 0742-47-2702
■交通 近鉄大和西大寺駅から北西に徒歩約10分
■拝観 自由(地蔵堂拝観は要予約)
■駐車場 無


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「絶望の林業」からの出発/奈良新聞「明風清音」第29回

2019年11月06日 | 明風清音(奈良新聞)
奈良新聞の「明風清音」欄に寄稿している。先週(10/31)掲載されたのは「立ち上がれ日本林業」。森林ジャーナリスト・田中淳夫(あつお)氏が書かれた『絶望の林業』(新泉社刊)の紹介である。日本の林業の隅から隅までを知りつくした田中氏の指摘は正確で、しかも重い。日本の林業は、もうダメなのだろうか。以下に全文を紹介する。

『絶望の林業』(新泉社刊)を読んで暗澹(あんたん)たる気分になった。著者は日本で唯一の森林ジャーナリストで生駒市在住の田中淳夫氏だ。本書の帯には《補助金漬け、死傷者続出、低賃金、相次ぐ盗伐、非科学的な施策…官製“成長産業”の不都合な真実!》と手厳しい。専門書ながら順調に版を重ね、すでに4刷が決定している。

私は木材商の家に生まれ、家業の浮沈を目の当たりにしてきた。勤務先では10年以上地球環境問題に関わり、その過程で田中氏にもお目にかかっている。本書は、40年近く森林や林業と関わってきた田中氏の日本林業への「黙示録」である。

本書冒頭を飾るのは「『林業の成長産業化』は机上の空論」だ。《補助金で木材生産は拡大しているが、木材の使い道が十分にない。市場でだぶついて木材価格を下落させる。利益が薄くなるから、量で稼ごうと伐採量を増やす。しかし木材の使い道は増えず、また価格が落ちる…》。
 
「外材に責任押しつける逃げ口上」のくだりには、目からウロコだった。《なぜ日本の林業は衰退したのか。メディアがこの問題を説明するのによく使われる言葉は、「安い外材に押されて」である》《これは間違い、というより責任を外材にかぶせる逃げ口上にすぎない》《国の統計によると、92年にはスギの丸太価格が、98年にはスギ製材価格が、外材より安くなった。つまり現状は、「国産材は外材より安いのに売れない」のである》《業績が不振となったら、その原因を探って改善する。これが経営の王道である。しかし林業界にそうした改善努力は行われなかった。責任を外材という外部要因に押しつけて、国に支援を求めたのである》。

「国産材を世界一安く輸出する愚」では《国産材の原木価格は極めて安い。そして木材価格は、ここ30年ずっと下がり続けている。では、国産材の生産コストはどうだろう。実は「世界一高い」と言われているのだ》《莫大なコストをかけて育て、収穫した木を、採算度外視で海外に安売りしている…これが実情なのではないか。なぜ、総合的に見て赤字になるような取引が進むのだろうか。それが可能なのは莫大な補助金があるからだ》。

「地球環境という神風の扱い方」では、地球温暖化対策という新たな「補助金名目」ができたことを皮肉たっぷりに紹介する。《(京都議定書で)間伐推進が二酸化炭素吸収に役立ち、地球温暖化防止につながるという理屈をひねり出す。そして、地球のためだからと莫大な補助金を投入し始めた》《第一次安倍政権では、この地球温暖化防止を名目に大幅な補助金増額が行われた。林業現場で安堵の声が上がっていた。「これで五年間は食っていける」。そんな声を聞いた。同時に改革の目は潰(つい)えた》。

本書の6分の1ほどは「第3部希望の林業」に割かれているが、これは社交辞令のようなものだろう。その証拠に第3部の出だしは《(日本林業は)根本的・構造的に産業としての体裁が整っておらず、自然の摂理にも従わず、政策が誤った方向に進んでいる》《ほとんどの林業関係者が改革の必要性を感じつつも、何をやったらよいのかわからず戸惑っているのではないだろうか。さらに言えば、やる気を失い改革自体に興味を持たなくなっている》。

絶望からの出発。今、林業家が立ち上がらなければ、日本林業の未来はない。


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