tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

外国人観光客の増加で活況を呈する奈良県。県下各地では、美味しい飲食店も激増中です。ぜひあなたも「どっぷり奈良好き」人に!

中華そば おしたに(奈良市尼ヶ辻)の特製煮干しそば

2018年08月16日 | グルメガイド
2017年にオープン以来、絶大な人気を誇る「中華そば おしたに」(奈良市四条大路5-4-30)に初訪問。以前、奈良テレビの「ならフライデー9」で、「奈良県道9号(奈良大和郡山斑鳩線)沿線に美味しいラーメン屋さんが増えている」として紹介された店だ。平日(8/15)だったがお盆期間中なので、午後1時に到着したときには10人ほどが店内で並んでいた。しかし小さな子どもさん連れの5人グループが帰ると、スイスイと席が空き、結局10分と待たなかった。

自動販売機で食券を買う仕組みで、「塩」「醤油」「汁なし(まぜそば)」「煮干し」「限定」etc.とあり、私は迷わず 「煮干し」の特製(チャーシューW、味玉トッピング)を注文。それが写真のラーメンである(税込み980円)。なお「煮干し」がラインナップに加わったのは、比較的最近のようである。サイドメニューには、鶏唐揚げや白ご飯もある。



ここは「化学調味料不使用」(=無化調)「安心・安全の天然素材」がモットーだ。無化調の店は往々にして単調な味になりがちだが、ここは違っていた。煮干しラーメンは直球ストレートの煮干しスープではなく、香味油などに工夫があり、奥行きのある味だ。トッピングのフレッシュなチャーシューも味玉もメンマも、ネギも玉ネギも、とても美味しい。

麺はシコシコとした三河屋製麺(東京)から取り寄せた中細ストレート麺。醤油はイゲタ醤油製(奈良市北京終町)。なかなかヨソでは味わえない逸品である。ちなみに奈良のラーメン王、TAR-KUN(たーくん)のブログによると、


麺は三河屋製麺(東京)から取り寄せている

2017年のオープンから早くも奈良トップクラスの人気を誇る【中華そば おしたに】 無化調のラーメンがいただけるお店です。20時頃にお店へ。駐車場は店の隣にあります。入った所に券売機があり煮干しそば 780円 唐揚げ 250円を購入しました。ゆったりとした店内にはファミリーも多くいます。

ラーメンが到着。麺は、三河屋細ストレート麺。シコッとしたおいしい麺です。スープは、背あぶらの浮かぶ醤油。じんわりと煮干しが行き渡り、穏やかでありながら味の主調はしっかりとあります。煮干し油も多めでアツアツの熱を閉じ込め、醤油の香りも豊かなおいしいスープです。



白いのは玉ネギ。さすが「特製」は具がたっぷりだ

トッピングは、シットリとしたフルーティーなチャーシュー。メンマもあります。個人的にはコチラでは醤油が一番好みですが、煮干しもマニアからお子さんまで幅広いウケが得られそうな一杯です。唐揚げもウマイ ごちそうさまでした。

私の隣の人は「特製まぜそば」(980円)のあと追加の白ご飯(50円)を混ぜて食べていた。とても美味しそうだったので、次はこれにしたい。お店の隣の駐車場が手狭になったので、近くの都跡(みあと)小学校の南側に第2駐車場が出来ていた。「中華そば おしたに」の旗とカーブミラーが目印である。こちらの方が駐めやすそうだ。

皆さん、ぜひ「中華そば おしたに」をお訪ねください!
※食べログは、こちら

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ラ・トラース(三条通沿い・JR奈良駅スグ)の絶品!県産食材のフレンチ

2018年08月15日 | グルメガイド
「ラ・トラース」(LA TRACE 奈良市大宮町2-1-5 カーサヤマグチ1F)は、JR奈良駅やホテル日航奈良の北西側の三条通沿いにある。もう少し西へ行くと、濃厚豚骨ラーメンの「ドン・チードル」だ。このお店は2016年6月にオープンしたばかりのフレンチレストランである(お店のHPはこちら)。
※トップ画像は、お店のHPから拝借した


乾杯のビールは、岡山市の地ビール・独歩(酵母入りピルスナー)

奥さまが奈良県(北葛城郡広陵町)出身なので、東京から移られ、ここにお店を構えられたそうだ。先日(8/10)知人にお連れいただき、ディナーを堪能した。奈良県産の素材を存分に生かした見事なフレンチである。


Amuse(お楽しみ)は、パプリカとトマトの冷製スープ


泉澤農園のゆきちから(小麦)とケフィアヨーグルトの天然酵母パン。しっとり美味しい

お店のHPから食材の提供者をピックアップすると、豚肉(五條市・泉澤農園のばあく豚)、野菜(生駒市のひらひら農園と広陵町の百済農園)、わさび(吉野郡・野迫川村わさび組合)、ヨーグルト(葛城市のラッテたかまつ)、紅茶(宇陀市の羽間農園)という具合である。


前菜その1.鮎のパテに愛甘水(梨)をスライスして載せ、花穂を散らしたもの

お料理は基本的に
【ランチ】(税別4,500円)は、Amuse(お楽しみ)、前菜、魚料理、メイン料理、デザート、FUGLENさん(東京渋谷)のコーヒーまたは羽間農園さん(宇陀市)の紅茶。
【ディナー】(税別8,000円)は、Amuse(お楽しみ)、前菜その1、前菜その2、魚料理、肉料理、小さなデザート、デザート、FUGLENさんのコーヒーまたは羽間農園さんの紅茶

という流れである。


梨を1枚めくると鮎のパテが登場、ほろ苦くて美味しい。夏の鮎をこうして料理するとは驚きだ

フードライターの麻生玲央がALLAboutに《素材重視のフレンチ「ラ・トラース」奈良の地に誕生!》と書いているので、彼の文章とともに当日の料理を紹介する。

東京・麻布十番の人気フレンチ「カラペティバトゥバ!」で4年間シェフとして活躍されていた佐藤シェフが2016年6月、奈良で独立され「ラ・トラース(LA TRACE)」をオープン! 


前菜その2.アワビ、きたあかり(ジャガイモ)、青海苔。これは美味しくもぜいたくな逸品だ

奈良に地産地消のフレンチ「ラ・トラース」が誕生!
ここ数年の外国人観光客の増加に伴って、観光客誘致のプロモーションに力を入れる奈良県。一般的に奈良といえば「鹿」や「大仏」の他にも、自然と一体化した雄大な奈良ならではの世界遺産が多いことでも知られていますよね。ですが、「食」の分野において、料理人さん達の食指をそそる素晴らしい素材の宝庫だということは、まだまだあまり知られていないようにも思います。



魚料理。マナガツオ、朱雀姫(フルーツトマト)、カラマタ産オリーブ。見ているだけで楽しい

そんな優れた生産者さん達が多い奈良に、東京の人気フレンチ「カラペティバトゥバ!(Quand l’appetit va tout va!)」を辞したシェフが、2016年6月に新店をオープンされました。シェフの名は佐藤 了さん。店名を「ラ・トラース(LA TRACE=フランス語で「足跡」という意味)」としたのは、ルーツを辿れる奈良の食材と、その生産者さん達に敬意を表しての命名とのこと。


肉料理。大ぶりの紀州鴨、エピス(スパイス)、万願寺とうがらし。これで満腹になった

日本でもトップクラスに優れた米の産地としても有名な新潟県魚沼市生まれの佐藤シェフは、まず東京に出られて調理師学校を卒業し、東京のレストランに7年勤務した後、フランスはブルゴーニュの「L'Esperance」や「Le Charlemagne」で計2年間の修業の後に帰国。


小さなデザート。パッションフルーツの食感がいい

乃木坂にある「レストランFEU」でスーシェフ時代を経て、今回の独立までは麻布十番の「カラペティバトゥバ!」でシェフを務められていました。新潟から東京、そして奈良に移って来られた訳ですが、独立の地として奈良を選ばれた理由の一つは奥様が奈良出身でいらっしゃるからとのこと。今回はその奥様と二人三脚での独立です。


デザート。デラウェア(ぶどう)の上にはアマゾンカカオが。思わずブランデーを注文!

店はJR奈良駅からほど近い、三条通りに面したところにあります。素朴な木のドアを入ると、店内はコテ仕上げの白い塗り壁に艶消しのフローリング、左手に延びるカウンターは無垢のタモ材で、カウンターの上部には吉野のヒノキという、とてもナチュラルな雰囲気。何と言ってもシェフが調理される過程すべてが見えるオープンキッチンのカウンター席が特等席ですが、テーブル席ももちろん用意されています。


やさしい味わいの宇陀市・羽間農園の自然発酵紅茶


お皿の鹿がいい

佐藤シェフは、奈良県下の生産者をよく研究され、それを見事な本格フレンチに結晶されている。私も改めて「奈良にはこんなに優れた食材が揃っているのだ」と実感した。

お店のHPの「コンセプト」に、佐藤シェフは《私たちは生産者さん達の温もりが感じられる食材達に敬意を払い、自然に感謝をして、「奈良でこそ楽しめるお料理」で皆様をおもてなしさせて頂きたいと思っております。そしてロゴの時計が表すように、作り手さんが素材の為に捧げた時間とLA TRACEでの時間が「食の大切さ」を考えるきっかけになれれば幸いです》とお書きである。

「奈良でこそ楽しめるフレンチ」、ぜひお訪ねください!
※食べログはこちら
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春日大社ご創建1250年で、9月に記念行事が続々!(2018 Topic)

2018年08月14日 | お知らせ
春日大社は、神護景雲2年(768年)に創建されたので、今年でご創建1250年を迎える。これにちなみ、9月15日(土)~24日(月・祝)までの期間中、さまざまな行事が行われる。

例えば、9月15日(土)~17日(月・祝)の3連休には奉祝万燈籠(本殿回廊内にも無料で入れる)。9月18日(火)には、花山院宮司とめぐる「水谷(みずや)9社めぐり」(@1,500円)。9月22日(土)と23日(日)には本殿特別参拝が無料に(通常は特別参拝料=500円)。

このほか音楽や舞踊などのイベントも目白押し。詳しくはこちらのチラシ(PDF)をご覧ください!

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ならまち遊歩ナイトツアー/8月17日(金)から計6日間!(2018 Topic)

2018年08月13日 | お知らせ


「ならまち遊歩(ゆうほ)」は昨年(2017年)から始まった夏のイベントだ(主催:ならまち遊歩実行委員会/共催:奈良県・奈良市)。今年は8月17日(金)から26日(日)までの10日間、もちいどのセンター街、下御門(しもみかど)商店街、奈良町一帯から南の市内循環道路までを対象エリアとして開催される。今年で20年目を迎えた「なら燈花会(とうかえ)」に続く夜のイベントである。イベントの詳細は、こちらのサイトに掲載されている。

今回お知らせしたいのは「ならまち遊歩ナイトツアー」である。提灯を持ち、奈良まほろばソムリエの案内で、8/17(金)~19(日)および24(金)~26日(日)の計6日間開催される。ツアーは1日2回あり、1回目は「18:30集合 19:00~20:00実施」、2回目は「19:30集合 20:00~21:00実施」である。要申し込みで、参加費はわずか1人1,000円である。イベントの申し込みフォームには、

奈良まほろばソムリエと行く「ならまち遊歩ナイトツアー」
古くからならまちに伝わる不思議伝説を奈良まほろばソムリエがご案内。どんな不思議が隠れているか参加したあなたにだけこっそり教えます。提灯の灯りを頼りに、さぁ、一緒に出かけましょう!!

奈良まほろばソムリエと行く「ならまち遊歩ナイトツアー」(ならまち不思議伝説)
【日時】 8/17(金)~19(日)・24(金)~26日(日) 計6日間
【開催時間】1回目 18:30集合 19:00~20:00 2回目 19:30集合 20:00~21:00
【実施場所】ならまち遊歩イベントエリア内 
 ※集合は猿沢インウッドデッキ総合案内所
【ルート】猿沢インウッドデッキ出発→采女(うねめ)神社→いさがわ地蔵尊→元興寺→
 御霊(ごりょう)神社→庚申堂(こうしんどう)→菊岡漢方薬局→猿沢インウッドデッキ
【参加費】お一人様1,000円(ならまち楽座手形・絵付け提灯体験付)
 ※当日総合案内所にてお支払いください
【定員】1回につき10名前後
【参加方法】申し込みフォームよりお申込み下さい。
 ※複数名でのご参加の場合でも、お1人様ずつお申込み頂きますようお願い致します。
【電話でのお問い合わせ】090-6119-7891(奈良まほろばソムリエ・友松)
【協力】NPO法人 奈良まほろばソムリエの会


これは楽しい催しである。皆さん、ぜひお申し込みください!
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霊木から彫りだされた「みそぎ観音」さま(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第78回)

2018年08月12日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「ディスカバー!奈良」を連載している。先週(8/9付)掲載されたのは「みそぎ観世音菩薩 葛城市の西光院(さいこういん)」、執筆されたのは広島県出身・生駒市在住の田原敏明さん。田原さんは葛城地方にはめっぽうお詳しい。
※トップ写真は、西光院の身枌(みそぎ)観音さま

西光院(葛城市竹内959)は、竹内(たけのうち)街道の沿道にある。竹内といえば司馬遼太郎だ。司馬の「長髄彦(ながすねひこ)」(『歴史と小説』所収) には、

金に余裕があれば、むろん乳母をやとったことだろう。両親は私を里子にした。めずらしいことではなく、虚弱な乳幼児を健康な里親のもとで哺育させることは、江戸時代からの大阪商家の慣習であったらしい。そういう次第で、私は大和国北葛城郡当麻村竹ノ内という草ぶかい山村にそだった。

私の子供のころは、この街道を葛城越えにこえくだっては、河内の子供たちが風のように襲ってきたものだ。「大和の餓鬼らあ」かれらは口々に叫び、手に竹ぎれをもって大和の子供たちの不意を襲っては再び山越えに逃げ去るのである。

武士の本場の坂東千万の精兵をむかえて千早赤坂四条畷に戦った楠木父子の強さは、歴史家はどう理由づけているかはしらないが、私はもろにあの河内の子供たちをおもいだしてしまう。

さて西光院(葛城市竹内959)は、『大和・紀伊寺院神社大事典』によると

竹内集落のほぼ中央南寄りに位置。白雲山未来(みらい)寺と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば享保年間(1716~36)に第一三世浄誉が本堂を再建したという。本堂には地蔵菩薩・長谷式十一面観音などがあり、薬師堂にも地蔵菩薩を安置。本堂の木造地蔵菩薩立像は国指定重要文化財で、平安後期の作とされる。


西光院 

ではそろそろ田原さんの記事全文を紹介する。
  
日本最古の官道といわれ、近世には河内から長谷寺参りの宿場としてもにぎわった竹内街道筋に、1662(寛文2)年の開基とされる西光院(さいこういん)があります。その観音堂に祀(まつ)られているみそぎ観世音菩薩(ぼさつ)には次のような話が伝わっています。

その昔、近江国高島郷で大洪水が起こり、山から巨木が流れてきました。この話を聞いた当麻郷の男がこの霊木で観音様を造ってお祀りしようと考え、大和国へ運ぼうとしました。しかし、巨木は険しい竹内峠にさえぎられ長らく留め置かれるうち、男は亡くなってしまいます。

結局、巨木はその端の部分を切り落として長谷郷に運ばれ、大きな観音様が造られたそうです。切り落とされた木も霊木の一部なので、集落住民は観音様を彫ってお祀りしました。

わざわざ身をそいで姿を現わしてくださった観音様なので、「みそぎ観音さま」と呼ばれました。以来、竹内集落の人々や旅人の守り本尊として崇敬されています。史実・伝承・寺伝、いろいろ想いながらのお寺巡りは楽しいものです。

メモ 近鉄南大阪線磐城駅下車、西へ徒歩20分(奈良まほろばソムリエの会 田原敏明)


葛城市のサイトには「身枌(みそぎ)観音」と出ている。なおこのサイトではGoogleストリートビューで、境内の様子が360度のパノラマで見ることができる。

長谷寺の観音さまと同じ霊木から彫りだされたという「みそぎ観音」さま、ぜひお参りいただきたい。田原さん、珍しいお話をありがとうございました!
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