tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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生蓮寺(五條市)には、ハス和尚の育てたハス、ハス、ハスがいっぱい!

2019年07月14日 | 写真
昨日(7/13)の帰省の途中、生蓮寺(しようれんじ 五條市二見7-4-7)にお参りした。JR大和二見駅から徒歩7分という場所にある。『日本歴史地名大系』「生蓮寺」によると、
※ハスの写真は、すべて7/13の撮影


境内にはたくさんの鉢が並んでいる、お世話は大変だろう



[現]五條市二見七丁目 二見(ふたみ)集落の西方、木ノ原(きのはら)に至る街道に沿う。高野山真言宗で寄足山(よらせざん)と号し、本尊は地蔵菩薩。寺伝によれば嵯峨天皇の皇后懐妊苦悩の時、安産祈祷のため地蔵を当寺に安置したのに始まる。





のち空海が高野山を開創する時当寺に立寄り、小地蔵を彫刻して本尊胎内に籠入し、重ねて開眼供養したという。山号はこの因縁によるものという。



大永六年(一五二六)一月の雨乞集(下村家蔵)に寺名がみえる。元文三年(一七三八)本堂・庫裏・鐘楼などを再建。本尊の地蔵菩薩坐像は寄木内刳の巨像で、胎内墨書銘に「永禄十三年七月十日、和州内カウリ原滝前寺主尭順」とあり、願文なども記されている。





胎内仏の地蔵菩薩立像は平安後期の作。梵鐘はもと付近の大日だいにち寺にあったもので、弘治三年(一五五七)の銘がある。なお平安時代から鎌倉・室町時代にわたる大般若経六〇〇巻を蔵する。



ここは寺名のとおり「ハスの寺」として知られ、住職の高畑公紀さんのニックネームは「ハス和尚」だ。ハス和尚は今年(2019年)3月からブログ「蓮和尚ブログとみんなの蓮 生蓮寺」をスタートさせた。最初の記事には







おしょうブログ開始 アウトプット大全を読んで 投稿日時: 2019年3月30日
いままで本を読んだり、勉強したりのインプットだけだった。『アウトプット大全』という本を読んだ。勉強したことをいかに外に伝えるか?その重要性が書かれていた。





こんな八重咲きのハスは初めて見た!

アウトプットすると自分の記憶に定着する。読むだけでは時間の無駄なのだ。そしてアウトプットして人に良い情報が伝えることができると、聞いた人はハッピーになれる。ということでブログを開始した。自分のため、そして世の人のために ブログでアウトプットします。





これは私と全く同じ考え方だ。私は奈良まほろばソムリエの会でも「インプット(知識の習得)より、アウトプットを!」と常に申し上げている。本当に死ぬまで勉強ばかりしている人がいるからだ。私は「その知識は冥途の土産ですか?」と嫌味を言っている。知識があるから奈良まほろばソムリエの資格を得たのである。これからはガイドや講演の講師などの「アウトプット」に取り組まなければならないのだ。


こんなハスもある。双頭蓮といってこれを見つけると幸せになれる。まるで四葉のクローバー



閑話休題。生蓮寺と高畑住職のことは、地元でベストセラー街道を突っ走る『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)でも紹介されている。当時はまだ「副住職」だった。筆者は同会理事の松森重博さんである。一部を引用すると、


共演するハス和尚と松森重博さん。保山耕一氏作品の上映会で(7/6)

高畑公紀さんは子供のころから動植物が好きで、筑波大学、京都大学大学院で生物学を研究され、現在は生蓮寺でハスを研究しています。境内では約120種類のハスが大鉢で育てられ、6月中旬から8月末まで花を咲かせます。



通常、花は8月のお盆前に落花するので品種改良を加え、お盆から9月頃まで花が楽しめる「生蓮寺蓮」も作り出されました。ハスは見て楽しみ、育てて楽しみ、香りを楽しみ、肌にも良い、お茶にして飲んでも良いとのこと。文字通り、ハスを五感で楽しむということです。



ハスの写真をたくさん載せ、育て方も載せた著書『五感で楽しむ蓮図鑑』(淡交杜)も出されました。高畑副住職によりますと「ハスは枯れても、また春になれば新たな芽が出てきます。まさに生命の再生です」。(松森重博)

生蓮寺では、見たこともないような珍しいハスも楽しめる。皆さん、ぜひ生蓮寺をお訪ねください!

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