意思による楽観のための読書日記

面白きことなき世を面白くするのは楽観力、意思に力を与えるのが良き書
*****必読****推奨 **閑なれば *ムダ 

逝きし世の面影 渡辺京二 *****

2009年12月31日 | 本の読後感
小説ではなく歴史評論を読んで感動を覚えるというのは何と素晴らしいことだろう、これはそういう本である。幕末から明治前半にかけて日本を訪れた外国人からみた当時の日本文化、庶民や侍たちの日常を紹介し、産業革命を終えて東洋の小国に通商を持ちかけてきた外国人が日本の風俗や文化をどうとらえたかを解説している。引用しているのは次のような外国人たちの日記や報告書である。 明治6年に来日し38年間日本を観察した日本 . . . 本文を読む
コメント

横浜富貴楼お倉 鳥居民 ****

2009年12月30日 | 本の読後感
幕末から明治初めにかけて料亭の女将として横浜で料亭富貴楼を経営、当時の政治家や経済人を集め一世を風靡したといわれる「お倉」とう女性の話をとりまとめたもの。江戸一番のいなせな男で遊び人だった斉藤亀次郎に惚れて、一生養ったお倉は、もとは新宿の女郎屋豊倉の遊女だったが、そのときに亀次郎と知り合い新宿から品川に河岸を変える。しかしちょうど江戸幕府が瓦解、官軍の江戸入城があり江戸の町は火が消えたようになった . . . 本文を読む
コメント

雲の都(1,2,3部) 加賀乙彦 ****

2009年12月28日 | 本の読後感
永遠の都を夏に読んで、続編を読みたいと思っていた。この物語、登場人物が多いので、永遠の都から雲の都に至る主要な登場人物と親子夫婦関係と不倫関係を図にしてみた。 永遠の都では戦後、悠太が幼年学校から帰ってきて、父の悠次に戦争の意味、大人の身代わりの早さについて追いつめた。妹央子がパリに留学して、希望を感じさせ終わっている。雲の都は昭和27年から始まる。透はその後弁護士になり多忙な生活、夏江は透が火 . . . 本文を読む
コメント

葡萄と郷愁 宮本輝 *** 

2009年12月26日 | 本の読後感
葡萄と郷愁、象徴的な小説。東京とブダペストの女性がそれぞれの状況から脱出できるチャンスをつかむ。同じ日の時差7時間ある別地点での二人の女性の心の葛藤を描く。 沢木純子はロンドンに住む外交官村井から何度も国際電話をもらいプロポーズに「はい」と答えている。外交官夫人になりたいという気持ちと、今までつきあっていた幼なじみの孝介とを比べている。孝介との思いではあるが、村井と結婚しようと決めている。それな . . . 本文を読む
コメント

百代の過客 ドナルド・キーン(上・下) ****

2009年12月25日 | 本の読後感
アメリカ人の筆者に日本の古典日記を教えてもらった。蜻蛉日記では次のように評価する。「この日記が持ついちじるしい特徴は強烈な女性的性格だといえる。自分を客観視しようなどという気持ちは毛筋の先ほどももたないという、ある女性の不幸な記録である。この世に自分ほど深く悲しんだ女性は誰一人いないと確信し、読者にもそれを味あわせようと、彼女は心に決めていたのである」道綱の母として知られるが、夫は藤原兼家、政府高 . . . 本文を読む
コメント

オーケストラ楽器別人間学 茂木大輔 **

2009年12月24日 | 本の読後感
オーケストラの担当楽器別性格診断。大学のオーケストラが淡路島の合宿にいって、夜の練習が終わった後、飲み会になり、二次会で八畳の部屋で飲んでいて、ふっと話題が切れたときに、この本があれば結構盛り上がるかもしれない。そんな本。僕はトロンボーンだった。どうなっているかというと、酒飲み、開けっぴろげでいつも上機嫌、という性格診断、まあそうだけどネ。 オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫) 読書日記 ブロ . . . 本文を読む
コメント

平成今昔物語 村林悟 ***

2009年12月24日 | 本の読後感
特別すごい、と思う本ではなかったが、まさに自分の人生と重なる昭和史がかいつまんで紹介され、実に懐かしかった。昭和23年に三重県に生まれ育った筆者が自分の子供たちに伝える昭和の歴史、という形で語られる。昭和史を平成の今から眺めているのでこういうタイトルになっている。僕は昭和29年(1954年)生まれ、自分史に重ねてそれぞれのエピソードを読んだ。 南極観測船「宗谷」、初めて南極に出かけたのは1956 . . . 本文を読む
コメント

あなたみたいな明治の女 群ようこ ***

2009年12月23日 | 本の読後感
選ばれた女性がバリエーションに富んでいて面白かった。森鴎外の母、峰子は1846年生まれで長男の鴎外(林太郎)を溺愛する。悪気はないが、林太郎の妻茂子に経済を任さず、林太郎の日常の面倒までみている。鴎外はこうした家庭生活を小説「半日」に書いている。峰子は家族にとっては面倒見がいい母親であったかもしれないが、周りには相当迷惑なおばさんだったのではないかと筆者は言っている。息子の林太郎の大学での成績にま . . . 本文を読む
コメント

仏教と儒教、仏教と神道、キリスト教とイスラム教、仏教とイスラム教 ひろさちや ***

2009年12月21日 | 本の読後感
昨年のラマダン期間中、日本事情紹介番組「Thought(改善)」が、サウジ、シリア、ヨルダン、エジプト、イラク等のアラブ諸国視聴者の間で大反響を巻き起こしたという報道がありました。番組では日本人の規律、社会的モラルに焦点を当て、サウジ人の習慣やマナーが対比して紹介されました。番組放映期間中、ジッダで行われた名古屋グランパスと地元サッカー・チームのアル・イティハドの対戦は2対6で日本チームが敗れまし . . . 本文を読む
コメント

シンメトリーな男 竹内久美子 ****

2009年12月20日 | 本の読後感
この人の本は面白い、科学の読み物ではなくて竹内さんのエッセイだと思って読めば楽しいのだ。本書のテーマはシンメトリー、生物が生き残るということは、寄生虫や感染症に負けずに育って、さらなる子孫を残す可能性が高いということ。それを見分けるのに雄も雌もパートナーがシンメトリーかどうかで判断しているというのだ。 1. 子孫を残そうとする雌はシンメトリーの雄を選ぶ。その際、シンメトリーは微妙な違いなので、フ . . . 本文を読む
コメント

今日も元気で読んでいます!


2008年1月から読んだ本について書き残してきました。読んだ内容を忘れるのは致し方のないこと、でも少しのヒントがあれば思い出すこともありそうです。今日も応援いただきありがとうございます