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意思による楽観のための読書日記

元素生活 寄藤文平 ***

118ある元素を全部マンガにして解説しましょう、という本。ユニークさは、このマンガの雰囲気が占める割合が半分ほどある。「金」のマンガは下記の通り。これが118元素紹介され並ぶ。

ヘアースタイルは、アルカリ金属や遷移金属、亜鉛族などを表す。
体は個体、液体、気体を表す。
原子量は体重。
見た目の年齢は発見された時代。
光る、磁力、放射性は背景。
服装を見ると使用用途で、日常、専門、ビジネス、多目的、研究用などが分かる。
金は元素番号79、ちょっと太めで年配、多目的の個体である。

宇宙の構成要素は71%が水素、27%がヘリウム。太陽は95%が水素、4%がヘリウム。ところが地球は35%が鉄で30%が酸素、15%がケイ素、13%がマグネシウムと宇宙の組成と地球は異質なことが分かる。

元素番号1の水素から36のクリプトン辺りまでは興味津々で読み進む。元素番号57のランタン以降は、正直興味が薄いが、79の金の前後に白金や水銀、鉛が出てきて、そこで急に目が覚める程度。中学校の理科の先生が、生徒の関心を惹くためにはきっと有効。

筆者が2009年に第一版を編集した時には111だった元素数が増えて、113にはニホニウムが追加されたのが、きっと再版の動機だと推測できるところが可愛い。まだ発見はされず、番号だけある119は「Uueウンウンエンニウム」と記述。ウンウンは11エンニウムは9の意味だという。10年前には113はウンウントリウムだったというから、ここにどのような名前が入るのか。日本人が発見すれば、たぶん第三版が発刊される。

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

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