意思による楽観のための読書日記

ダンスと空想 田辺聖子 ****

若いころの田辺聖子さん、そのままのような30歳代のカオルが主人公のエッセイ風の神戸日記とでも言える読み物。時代は1980年、ポートアイランドが出来る前、神戸に暮らす30-40歳の働き自立する独身女性たちが、”ベル・フィーユ”と呼ばれるグループを結成して、神戸の町で怪気炎をあげていた。

ベル・フィーユのメンバーは次の通り。
オートクチュールのアトリエをやっているカオル、私。
女流シナリオライターの大信田さん、
ブティック経営、美人のけい子、
ミニコミ誌の編集長、平栗ミドリ、
テレビディレクターの阿佐子さん、
手芸家のモト子さん、
モダンダンスの雪野さくらさん、
平均年齢は34歳であり、みんなが元気で勢いのいい女性たちである。

仕事のあとに、行きつけの店に集まっては次のパーティやイベントの相談で盛り上がる。話の中に出てくるエピソードが面白い。
独身女性を集めて、桐島洋子さんが作るのは「あしびき会」、あしびきの、山鳥の尾のしだり尾の、長々し夜をひとりかも寝ん」。
女性の集まりが長続きするこつは「KINTAMA」、協調すれど介入せず。
ポートアイランド、略してポーアイ、ポーアイは山と海の結婚だ。

気楽に読めるが、男性の弱みを掴んで離さない女性の強さと、そして女性の本音が分かるようで大変面白い。女性がカオルさんのようにサッパリとしていると付き合いやすいと思うがどうだろう。


読書日記 ブログランキングへ

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事