既報にて記載しましたように、今後、普及拡大が見込まれるフラットパネルディスプレイやハードディスクなど製品の製造工程において、ガラスパネル表面の精密研磨材や省エネルギー性の高さから普及が進んでいる省エネ型蛍光ランプや、家電製品中の小型モーター等にも、レアアースが使用されています。
今回は「軽薄短小」時代のビタミン剤とも言われているレアアース元素の金属換算消費(生産)量を調査する前段階として、複合金属酸化物、酸硫化物として使用されていることが多いレアーアース元素が概略、どのような製品に使用されているか調べました。
ウイキペディア 希土類元素によれば、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%8C%E5%9C%9F%E9%A1%9E%E5%85%83%E7%B4%A0
「希土類元素は化学的性質が互いによく似ている。性質を若干異にするスカンジウムおよび天然に存在しないプロメチウム以外の元素は、ゼノタイムやイオン吸着鉱などの同じ鉱石中に相伴って産出し、単体として分離することが難しい。そのため、混合物であるミッシュメタルとして利用されることも多い。金や銀などの貴金属に比べて地殻に存在する割合は多いが、単独の元素を分離精製することが難しいため、2007年の現在でも「Rare=まれ」な元素であり、レアメタルに分類される。工業的には蓄電池や発光ダイオード、磁石などのエレクトロニクス製品の性能向上に必要不可欠な材料である。しかし生産が中国一国に大きく依存している政治的リスクのため、2010年頃から調達環境の悪化が顕在化している。・・・
希土類元素、特にランタノイドは電子配置が通常の元素とは異なるために物理的に特異な性質を示す。水素吸蔵合金、二次電池原料、光学ガラス、強力な希土類磁石、蛍光体、研磨剤などの材料となる。マグネシウム合金に微量添加することで機械的特性を向上する。 ・・・」
⇒詳細は本文表参照願います
蛍光体の付活剤には表記以外の極少量のレアアースが使用されているとは思われます。
(google画像検索から引用)
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