水徒然

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口蹄疫の感染に係る記載を調べました。(その3:流跡線解析の利用)

2011-02-18 | 日記

 今回の朝鮮半島(韓国、北朝鮮)で感染した口蹄疫ウィルスがわが国(今のところ宮崎県でのみ感染)への波及を予防するためにも、渡り鳥など野鳥が避けると想われる”黄砂、火山灰などからなるエアロゾル(インフルエンザウィルスも含有していると推定される)”が風向きなどによって、どのように東アジア地域の大気中に滞留、飛来しているかを推定することができると言われる流跡線解析とはどのようなものか?について調べました。

「流跡線解析ツールSPIRALの開発」によれば、
http://www.e.ics.nara-wu.ac.jp/~ss01/study.html
(一部割愛しました。)

研究背景
 
近年、エネルギー消費の拡大に伴い大気汚染物質の放出量が増加している。大気汚染物質が大気環境に与える影響は大きく、地球全体の環境問題となっている。 この地球環境問題を解決するためには、将来の地球大気中において汚染物質がどのように変化するかを定量的に予測しなければならない。そのためにこれらの大気微量成分が、どこからどのくらい大気中に放出され、どのように大気中で拡散・輸送され、光化学反応を受けて変質され、最終的にどのように大気中から取り除かれるかといった過程を明らかにする必要がある。 大気汚染物質が数百、数千km離れた発生源から気流に乗って運ばれることを長距離輸送と言う。近年アジア地域では大気汚染物質の排出量が急速に増加しており、これらの汚染物質が偏西風に乗って日本近海の方へ輸送されていることが明らかとなっている。このような越境汚染により、それぞれの国の環境対策にも関わらず大気環境が悪化することが懸念されている。
研究の目的
 
対流圏の大気微量成分は衛星によって観測されている。この衛星観測データを解釈し、微量成分の発生や消滅およびその輸送を解析するためには、大気中の3次元的な物質輸送をシミュレートする数値モデルが必要となる。・・・大気汚染物質の対流圏における大陸間長距離輸送の過程を明らかにしていきたいと思う。
流跡線解析ツールSPIRALの開発について
 流跡線解析とは、任意の地点を任意の時間に通過する空気塊が時間とともにどのような経路をたどって進んでいくのかを風速などの気象データから追跡する手法のことである。 空気塊がどこから来たのかを時間を遡って追跡する方法を後方流跡線解析、どこへ行くのかを時間を進めて追跡する方法を前方流跡線解析と呼ぶ。後方流跡線解析は、ある物質がどこから流されてきたのかなどの輸送経路の推定によく用いられる。
流跡線解析のアルゴリズム
(理論的になるため、割愛いたしました。詳細は本文参照願います。)
今後の計画
 ・・・
大気汚染物質の大陸間長距離輸送の研究
 長距離輸送は一酸化炭素、オゾン、エアロゾルなどの中程度の寿命を持つ種について多く実証されている。一方NOXのように寿命が非常に短い物質についても流跡線解析は有用である。流跡線解析や衛星・地上データの解析により、対流圏における大気汚染物質の大陸間長距離輸送を見ていきたいと考えている。

⇒開発・解析を期待します。短距離もできるようになると、もっと活用されると想われます。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
毎日 (masa)
2011-02-18 04:21:20
スムーズな動向って時間帯だと思います。
自分がやりやすい時間帯がきっとあります。
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