週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

お医者さんの作家。

2013年12月30日 | ☆文学のこと☆


       紙芝居「たべられないよアレルギー」
   脚本:井嶋敦子 絵:鈴木幸枝 制作:童心社


 同人にお医者さまがいる

 医者の作家というと、森鴎外から始まって、渡辺淳一、最近では海堂尊と思い浮かぶのではないだろうか。

 秋田で小児科医をしている才女は、とても温厚で品があり、秋の合宿時には高級ワインと玉のように滑らかな純米酒を差し入れしてくれるお金持ちでもある。

 その井嶋さん、新聞連載など活躍が続いていたと思ったら、なんと紙芝居で単著デビュー!

 子供たちに優しく接する井嶋さんならではの文壇登場だ。

 

 紙芝居の裏には、読み聞かせができるように脚本が印刷されている。

 そこには、病気のことや薬のことまで解説してある。 

 お医者の作家の本領発揮だなと、感服するばかり。

 届いた日に、中学生の二男に読んであげた。

 すると、自分のが上手いとばかり、反対に読んでくれた。読み聞かせ合戦を数度繰り返して思ったのは、紙の絵本が持つ力である。

 セリフに抑揚をつけたり、救急車の音に臨場感を持たせたり、話術をあれこれ駆使するのが楽しい! 

 スマホも電子ブックも便利は否めないが、紙の手触りにひとの温もりを感じるのは、昭和のおっさんだからだろうか。

 懐かしの紙芝居、おそるべし。。



         「ぼくたちの勇気」 
  編著:漆原智良 絵:進藤かおる

 
 もう一冊、作品を紹介する。

 巻頭を飾るのが、井嶋さんの「はじめての握手」。

 こちらも紙芝居同様、お医者さんならではの視点で描かれている。

 大先輩の漆原先生との共著だ。

 心といのちを守る5つの童話。

 控え室などに置かれていたら、自然と子供たちが手に取るんじゃないかな。 

 大切なものを子供たちに伝えるには、うってつけのシリーズ。

 児童文学って奥が深いんだな。

 井嶋さん、単著デビュー、おめでとうございます! 

 さて、紙芝居。

 今度は誰に読み聞かせしようかな



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2 コメント

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Unknown (敦子)
2013-12-30 18:28:41
海。さま、ご紹介をありがとうございます!
ご子息と読み比べをしてくださったなんて、感激です!
で、でも、お金もちじゃないです。
夫が食べ物大好きでエンゲル係数高すぎで(涙)。
辛口の飲み物も大好きでこれもエンゲル係数に入るんだろうか。
つぎは海。さまです。
ご活躍を待っています!
食いしん坊万歳! (海。)
2013-12-31 00:25:26
敦子さま
コメントありがとうございます!
ご紹介遅れて申し訳ないです。
ご主人さまは食いしん坊さんなんですね。エンゲル係数が高い我が家ゆえ、お気持ちよく分かります。
美味しいものを食べて辛口を好む、生きる、そのものじゃないすかね。
来年もよく食べ飲み、多いに書きまくりましょう。
井嶋家のお幸せを祈ってます。

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