週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

三社祭のこと。

2016年05月22日 | ★江戸っ子エッセイ★





 例年なら三社祭の週末

 サミットのおかげで穏やかな休日を過ごしている。

 件の理由で13日から祭りが始まった。

 象潟三丁目は本社神輿二ノ宮を担ぐ。

 本来は神輿を上から覗いてはいけない。

 神様を見下ろすことになるからだ。神様ごめんなさい。

 土曜日の連合渡御の三倍は人が集まっている。

 仕事のせいか、本社神輿の人気ゆえか。 





【シャンシャンと祭り半纏汗も飛び】哲露


 土曜日は浅草寺の裏手に、およそ100基の神輿が集まる。

 それから決められた順番に、浅草神社へ神輿ごと参詣する。

 この時ばかりは、子供の小神輿、中神輿も一緒。

 参道界隈の観光客の手拍子の中、いちばんの見せ場でもある。





 子供たちも大人たちも晴れ晴れとした表情で気合が入る。

 じつに気分のいい瞬間なのだ。 

 子供らにはお菓子とジュース。

 うちらには、お弁当とビールが待っている。

 一週間早まったおかげか、例年降る雨もなく、じわっと身体の内から汗が吹き出る。

 まさにトランス状態。

 祭囃子が江戸っ子の魂を鼓舞する。





 夕方に発進すると、町は徐々に宵の表情をみせる。

 各地区の町会がいくつか合同で、揃い、町を練る。

 象三は聖天前から浅間神社へ向かう。

 そう来月始まるお富士さんの植木市の神社だ。

 一本締めの後、五基の神輿が一斉に上がるのはいつ見ても格好いい。






 日曜日の本社の宮入り。

 昨年の喧嘩騒動で、青年部と一帯で警備が厳しかった。

 祭り好きと喧嘩好きは似て非なるもの。

 担ぐ人、見る人、町の人がうっとりと楽しめる祭りであって欲しいものだ。

 たらふくビールを飲んで膨らんだ腹ごなしに、

 子供らと宮入りを見に行く。

 バリケードで境内には立ち入れなかったけど、

 一ノ宮と三ノ宮の宮入りを見られた。

 新門辰五郎お墨付きの木遣りにうっとり。

 たっぷり担いで大満足の祭りだった。

 来月は、今戸神社の本祭がある。

 お江戸の浅草は、夏まっしぐらでござる