週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

同人松弥龍さんのお祝い☆

2015年01月12日 | ★江戸っ子エッセイ★



 昨年のことを云っても鬼は笑わんだろうな

 師走のとある週末、松弥龍さんの初出版のお祝い会があった。

 同人【季節風】の先輩格でもある彼女。

 一見控えめだが、豪傑ぞろいの同人にあっても負けない芯の強さがある。 

 どなたかのスピーチにあった。

 年に一回、恒例の合宿道場。

 あさのあつこ代表の分科会は幻のような高倍率を誇る。

 そこには同じようにチャレンジして破れるもの、諦めるもの様々な裏のドラマがある。

 松さんは、何日も前から更新される時間帯に、パソコンの前に陣取って待ち構えているという。

 なんという執念。

 これが何としても物書きとして世に出るのだ、という熱い思い。

 この一念には正直脱帽だ。 

 松さん、おめでとう。


  【ぼくとお兄ちゃんのビックリ大作戦】
    著:まつみりゅう 画:荒木祐美
 第4回森三郎童話賞最優秀作品(刈谷市主催)

 作家として世に出るのに、何か文学賞を受賞してデビューというのが最も望ましい。

 苦しい時期を耐えたことは無駄にならず、小説を書けなかった一年がある種ここに結実したんだと思う。

 処女作に作家のすべてがある、とはよく云われる。

 図書館で主に配られるというこの本。

 松さんらしさが表れた児童書だが、彼女の本領はまさしくこれからだと信じる。

 もちろん、彼女も判っているはず。

 同人の集まりの帰り。彼女とお互いの作品の事、先の事(デビューの事)を話した夜があった。

 松さん、よかったね。

 新年明けて、松弥龍の新たな活躍が楽しみな年でもある。



 【季節風】の聖地、中野で先輩方が選んだイタリアンは無制限の量で饗された。

 ワインもピッツァも食べ過ぎてしまう。

 松さんの話しに、お店のお兄さんもウルルとなっていた。

 絵を描かれた荒木さんもこれがデビュー作だという。

 みんな楽しく酔っていた。

 素敵なお祝い会だ。


【ブルブルと部屋の暗がり見つめる夜】哲露


 次々とデビューし、活躍する同人の先人たち。

 そんな中でも、焦らず、気負わず、自分のペースで小説を書いていくしか道はないのだ。

 仕事と家人の病などで睡眠時間が減り体力を低下させ、じつにしつこい風邪に見舞われた。

 肺炎かと思うほど咳も酷く、苦しい五日間だったが、流感が陰性だったのが唯一の救いだ。

 今日になり、ようやく平熱の35度台前半をキープ。

 歳なんだろうが、つくづく健康なカラダが愛しいと思った。

 皆さんもどうかご用心を。

 暖かくなるまでに、体力とともに、少しずつ筆のほうも温めていきたいな