明けましておめでとうございます。
ご愛読の皆さま、本年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(__)m
【花びらの浮かぶ水辺の温もりや】哲露
と、堅苦しい挨拶はここまでにして、この写真は元旦早朝6時51分の様子。
熱田宮で初詣したあと、
日の出の時刻に大川にかかる桜橋に行ったが、ご覧の通り、東の空に雲がかかっていたのだ。
お日様が顔を出すにはまだ時がかかりそうだ。
長男と初RUN。スピードを上げて海へ向かう。
芭蕉公、大鴨、子鴨に新年の挨拶をして隅田川大橋で折り返す。
気温も冷えているが、強い北風が体温を奪っていく。
走るほどに上がる代謝といい勝負だ。
両国橋の大きな擬宝珠。
その向こう、ご来光が天に伸びる。
2015年がスタートする、初日の出。
大川を飛ぶ清冽な大気を吸い込んで、心のうちに新年を祝う。
浅草寺前はすでにこんだけの人込み。
各国の市井の人々が、推古天皇の時代の古刹を拝観していく。
穏やかな朝だ。
参道は走れないので、裏道を走って抜ける。
冷えきったカラダを、温かい湯船にひたす。
じんわりと熱い血が蘇ってきた。
鳥と三つ葉の雑煮、今年は椎茸を入れた。
飲んだあとの汁物は五臓六腑に沁み入る。
おせちと並ぶ、晦日に焼いたローストポークが大好評だ。
豚は腹に溜まるから、食べ過ぎに注意ね、という言葉も消されるほどの食欲。
若さは、食い気だ。
暮れに、転勤中の広島から戻った友人に会った。
特製ゴールド賀茂鶴という酒をもらう。
すきやばし次郎で、オバマ大統領に安倍首相が供したという大吟醸。
手に入り難い逸品を、ありがたく賞味した。
桜の花を象った金粉がステキ。
お正月から得した気分。
H、ありがとね。
正月恒例の初映画。
チャウシンチーの西遊記は都心ではやっていない。
話題の仏モノ【サンバ】を観に行く。
アフリカセネガルから出稼ぎにきた青年サンバをオマールシーが演じる。
国外退去を命じられてもひたむきに生きようとするサンバ。
移民強力ボランティアのアリスを、シャルロット・ゲンズブールが好演。
キャリアで負ったうつ病をリハビリ中の彼女は、そんなサンバの笑顔と佇まいに興味を抱く。
セネガルの話しは、絲山秋子が【北緯14度】に書いた。
貧しさ、食べ物へのこだわり、ユーモアと笑顔、伝統の打楽器に魅了された。
この映画でもそれはかわらない。
聡明で繊細な女性をとらえるセネガル。
私は随分とカルチャーと思想が違うのだな、と思う。
文化の違い、考え方の違い、感性の違い、違うものを認め合う寛容が描かれている。
人の不幸の上に成り立つ幸せには、切ないほどの逞しさが必要だ。
侘び寂び、鎖国の民にも、見えざるモノが突きつけられている現実がここにある。
日比谷、銀座も閑散としている。
高級ブランドのショーウインドーだけが輝く。
映画のように格差が叫ばれて久しい。
だから言い訳もうんざりだ。
やるべきことがはっきりとしたのだから、目指すものにひたむきになろうよ。
この道の先に、きっと明るい未来がある。
そう信じて、新年も上を向いて歩いていく