週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

南水朗読『おかよの恋』

2012年06月07日 | ☆文学のこと☆
      

 2012年3月31日付の拙ブログにて紹介した、熊澤南水さんから小包が届いた。
 
 樋口一葉の朗読音源がつまったCDを頂いたお礼に、いくつか商売道具の本を送った。そのお礼にしては嵩があると思いきや、懐かしいアナログテープが入っていた。

 嬉しいことにあっしの拙い創作を吹き込んでくれたのだ。

 ところが、肝心のハードがない。CDラジカセも使わないと捨ててしまって久しい。

 しばらく友人、先輩に聞いてみたがやはり時代の変遷激しく、なかなかに聴けない。

 そこで、アナログテープからデジタル音源に変換する機器を購入したのだ。

 メタルとか懐かしいですな。

   

◇拙作『下町長屋物語 -おかよの恋-』 by 熊澤南水朗読

   http://www.myspace.com/1005079018

 音質は雑音が交じっているが、それが時代を感じさせてまたよいように思う。

 拙い文章も、プロの朗読にかかると魔法のように変じるから不思議だ。
 
 ひとりベッドに横になり、目を閉じる。

 文化文政の江戸新吉原の清掻の音、色街の嬌声が部屋を満たしていく。

 空気が湿り気を帯び、心が広がり豊かになった。

 南水さんとのありがたい出会い、粋な計らい。津軽女の江戸住まいの極み。

 人は所詮孤独なもの。でも、一人で生きているのではないのだ。

 ありがてえな。

 ご愛読の皆さんもよろしければ聞いてやっておくんなさいまし。

 
     『江戸住まい 長き苦労も 芸の肥え』
                                      海光

     
       熊澤南水作品CD『十三夜と大つごもり』
      
               3月の朗読会