週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

隅田川花火!

2011年08月29日 | ★江戸っ子エッセイ★

         
                   紙洗橋近く、自宅マンションから撮影


           「あの人を 思う花火に胸ひらく」
                      海光


 8月27日、延期になっていた隅田川の花火が打ちあがった

 自宅ベランダから眺めると、ご覧のように浅草と向島の空を無数の色が焦がしている。

 18時過ぎの号砲が鳴ると、子供も筆者も気もそぞろ・・・

 この待っている「時」、これが楽しいんだよね

     

 江戸の頃から両国の花火として浮世絵にも描かれた、大川の花火。

 東京になって、筆者が幼い時に復活したんだ。

 今年で34回目。

 川原も猪木舟もなくなってしまったけど、いまや東京の夏の風物詩としてつとに有名だ。

 まして、今年は大震災により、東京湾花火の中止になった。

 じつに、90万1000人の人が繰り出したという。

 ここに住めて幸せだね。

 震災復興の願いを込めた1100発の「被災地へ贈る追悼手向けの花」でスタート。

 会場には被災者の方520人も招待された。

 ひとときでもこの夏を愉しまれたことを願う

             山谷掘公園

 マンションの上から快適に眺めている例年だが、長男の誘いで下界へ出てみた。

 バス通り、一葉桜通り、山谷掘は人でいっぱいだ。

 屋台も出ている。道行くひとの顔はどれも笑顔だ。

 各地の花火が中止になったことと、スカイツリーと一緒に映る花火の豪華を見たさかな。

 桜橋に近づいていくと、まず音の迫力が違う。

 腹に響くという形容詞がまことぴったりだ。

 背中のビルに共鳴して、さらに音が光りとともに迫ってくる。

 下界からだと、どうしても電線やら、木が陰になってしまうが、花火の音の素晴らしさを再確認できたのは収穫だった。

     

 それにしても、若い男女の浴衣に下駄という姿がやたらに目にはいった

 時代が移ろいでも、江戸の情緒が新しい世代にも受け継がれてうれしいね。

 日本人には祭りがよく似合う。

 この心意気を忘れずに、明日からまた元気に参ろうよ。


              

        「花火咲き 人混みまみれ袖ふれる」
                       海光

 お粗末。。

2011年TOTAL RUN 1314.3km 8月29日現在