週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

2010 入谷朝顔まつり

2010年07月07日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

    珍しい白い朝顔をみつけました
  朝の光を浴びて綺麗に咲いてます 


                 
       「朝に咲く 顔艶やかさ和む客」
                        
哲路

今年も入谷に夏がやってきました
そうです。このブログでも宣伝しておりました入谷の「朝顔まつり」が行われました。

「畏(おそ)れ入谷の鬼子母神」で有名な「真源寺」を中心に、スカイツリーのお膝元押上方面から隅田川を渡って伸びる言問通りを入谷まで来ると道路沿いに、色とりどり鮮やかな朝顔が早朝から咲き誇ってました。このお祭りがくると、あ~夏がきたんだなぁと思います。
皆さん、配られる団扇片手に、想い想い散策を楽しんでおりました

江戸の文化・文政の頃の賑わいがそのまま感じられる、100軒以上の朝顔業者さんとたくさんの露天商が入谷の夏を盛り上げます。今年はうまい具合に、雨のち晴れを繰り返し、朝の往来には事欠きませんでしたな

朝顔の色は実に豊富で、熱帯のようにねっとりと湿り気を帯びた空気と対照的に澄んだの空の青さが、まるで朝顔そのもののようです。艶っぽい朝顔もあれば、桔梗や牡丹さながら紫、青、群青、薄紅、白など二重咲きの花も珍しく、道行く江戸の市井の人々の目を楽しませ、心穏やかにしてくれますな~


 朝顔まつり(今年も7月6・7・8日に開催)


  天井によしず張りめぐらし涼しげに並ぶ朝      どれもこれも梅雨なかの風物詩 
  


       「朝顔や 色とりどりに心打つ」
                      
   哲路 入谷の鬼子母神「真源寺」を参詣する人々
 朝日の陰影が美しい

入谷はかつて筆者が新婚当時住んだ懐かしい町。
日比谷線の入谷駅が最も便利ですが、JR鶯谷駅には写真でご覧のように天下ご免の手打ち蕎麦が有名な「公望荘」があります。
本当の駅前ですが、江戸住まいの数々の文豪や文化人も愛した隠れた名店です
平日の夕方、ここの小上がりで飲る一杯は、江戸末期の文化・文政の頃を彷彿させる和みの空間です。
名前にも書いたようにコシの強い蕎麦は、噛むほどに蕎麦の香りが広がります。
旨い蕎麦ですぞ。
タイムスリップしたような、江戸の情緒をこんなところでも感じてお帰りくださいな

        「鶯の谷をくだって朝の花」
                        
哲路