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とりあえず逆算してみますか

2006年10月24日 00時51分04秒 | Weblog
いきなり更新が遅れてしまいました。楽しみにしていた全国1億の詰将棋ファンの皆様ごめんなさい。

まずは今回のテーマ図を見てもらいましょうか。




せっかく詰将棋を載せているのにいきなり答えを載せるのも無粋なので、とりあえず興味のある人はまず解いてみてください。下を見るとネタバレになります。

いいですか?


さて今日のテーマは逆算です。おそらく簡単に手数を伸ばして詰将棋らしくするのには最も簡単な方法でしょう。ちなみに私はこの逆算があまり好きではありませんが、調べてみたら今まで作った中の多くは逆算を使用してました。

まあそれくらい手軽に使えるテクニックなので初回にはいいかと思いますが、おそらくこれを読む人の中には「逆算くらい知ってるよ、わざわざそんなこと教えてくれなくてもいい」という人もいるかも知れません。

でも、果たしてあなたは逆算の特徴を知ってますか?
今回の日記ではいくつかの作り方の方法を述べていきますが、どれも得手不得手があり、詰将棋を作るにはどの方法で作るかというのも考えなくてはいけません。そこで今回は逆算の長所と短所を理解しましょう、とまあそんなわけです。

じゃあ早速長所からいきますと、
(1)手数を簡単に伸ばせる
(2)捨て駒を多用できる
(3)1番キーとなる手を隠すことができる
(4)比較的余詰ができにくい
(5)あぶり出しなどに使える

短所としては、
(6)捨て駒は多いが平坦な詰将棋になりがち
(7)妙手のようなものができにくい

といったところです。
この中で重要なのは(2)、(3)、(7)ですね。
(3)と(7)には説明が必要かもしれません。(3)は、その詰将棋の中で一番大事な手、つまり一番の妙手を目立たなくすることができるということです。いってみれば木を隠すには森の中、気を隠すにはスカウター、ということです。
(7)ですが、これは(6)にも関連しますが、逆算で作るとどうしてもただの捨て駒を連発するようになってしまい、「これが奨励会員の手!」というのはできにくくなります。
そこで、この日記は詰将棋の簡単な作り方を説明するコーナーなので、手軽にいい問題を作るにはどうするかというと、まず3~7手詰の、それなりにかっこいい問題を作ります。といっても簡単に作れるわけではないので、まずはどこかからパクリます。たとえば部室に転がっている短手数の詰将棋の本から失敬すればいいのです。

そんなんでいいのか?
そんなんでいいんです。

というのも、短手数の詰将棋は多くの手筋はもう研究され尽くしている感があるので、1から作ってもほぼ必ず過去の類作となります。それなら最初からパクっても同じでしょう。そしてそれを逆算することにより、妙手を取り入れることができ((7)の対策)、そして元の妙手があとで登場するようになるため相対的に隠すことができる((3)の効用)というわけです。

まあ文章ばかり読んでもよくわからないので、実際の例を見てみましょう。そろそろテーマ図もスクロールで隠れたころだと思いますし。

ではまず原図を見てみましょう。


おそらく有名な問題なので、皆さんどこかで見たことがきっとあると思います。
テーマ図を解いた人なら気づいた人も多いかと思います。
(薀蓄をたれるなら、江戸後期の詰将棋集「待宵」の第8番です)

さてこの問題を逆算で伸ばそうとしたとき、まず3五桂打からはじめたいと思うのが人情でしょう。単純に2手戻したのが次の図です。


もちろんこれでは詰みませんので、詰むように周りの配置を変更します。今回は歩を3枚追加しましょう。


逆算をするときの鉄則として、2手づつ戻すときに、必ず毎回詰将棋として成立するように戻してください。これを守らないと余詰地獄に落ちます。

さて、次に2手戻すときに、単純にやるなら玉を2三に吊り上げる方法があります。ここは金で吊り上げましょうか。


もちろん2三銀でも詰んでしまったら元も子もありません。ここは必ず調べましょう。幸いなことに2三銀では詰まないので、ここはこれで変更なしです。

最後は蛇足かもしれませんが、もう2手伸ばしてみましょうか。3一銀を配置して、2二銀成を追加してみましょう。しかし単にそうしたのでは簡単に余詰むので、玉方の2二銀をおいておいて、駒を取るようにしましょう。


ということで、めでたくテーマ図の問題が作れました。
原図からよくなっているかどうかは微妙ですが、まあ今回は練習ということで許して下さい。

なんとなく逆算の方法がわかったかと思います。これは逆算向きという問題を探すと結構簡単に作れます。とりあえずは練習として、部室にある詰将棋の本で2手逆算できるかどうかを見て考えてみると、少しはわかってくると思います。

ではまた次回。ごきげんよう!


それにしても毎回詰将棋を作って載せるのは予想以上にしんどいことになりそうだ。次もまた少し遅れそうである……
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