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峠 (中巻) を読んだ。

2009年03月24日 23時36分26秒 | 読書評
峠 (中巻) (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社

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峠 (中巻)を読んだ。

上巻が幕末の激動の時期をやり過ごすようなストーリー展開だったので、中巻以降
に期待していたら面白みが倍増する内容に変化していた。個人的な趣向もあるのだ
けれど、幕末江戸庶民の風俗的な状況を描写されたものより、世の変化、時代の勢
いをあらわすドラマティックな展開が読むほうにとっては面白い。

中巻は、下巻への布石で時代の流動性、勢力などが変化を求め、変化を起こす方が
真なのか偽なのかの判断は次の段階として、時流が渦を巻く状況は、ストーリーと
しては、大きなインパクトを与える。

女郎で遊びほうけていた主人公の継之助も、長岡藩の生き残るすべを得るため、藩
内でのイニシアティブを取れる立ち位置まで上り、感情の入れ込みを横に置き、冷
淡な振る舞いも出しながら、時勢の読みへと走る。その見聞と思慮を基に、自ずか
ら難しい判断をこなしていく。勤皇への見せ掛けと徳川家への義理立ての2枚舌を
を上手く見せその先行きの指針を探る。

大きな意味合いでは、現在のこれまで経験したことのないような経済の変化に対し
中小企業の生き残るすべを得るための心理的な指針と判断の決め所での気持ちの
持ちようなど、焼き移せる場面も多い。

下巻が楽しみになる面白い物語りであった。

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