自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

チャクラの具体的活性化方法と癒し

2015年10月20日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

 

チベット観想法と 仏教ア字観の共通性       2015・10・20

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 実際どうしたらチャクラが開けるのか?という質問を

個人的にいただいた。

 

チャクラを開こうと思わなくても開いている人はいる。

普段から、心がけて愛と喜びを与えている人は、

それ自体が一つの修行を無意識に行っているわけで

自覚していなくてもチャクラは活性化しているものだ。

頭でスピリチュアルな話を理解したつもりで 

知識を披露しながら、深い討論に時間をかけても

それは決して霊的に開かれた人と言えない場合もある。

 

ある大覚者(*1)の言葉で、

“癒しとは、問題とのかかわりを極力弱めながら、

空間を占める徳性とのかかわりを強めることから

得られる”の一行は、私の心に響いた。

癒しとは精神的にも身体的にも当てはまるだろう。

心が癒されれば、大方の病も癒されるからだ。

 

この言葉を具体的に考えてみよう。

たとえば、人間関係がうまくいかず、悩んでいるとする。

その場合、この言葉は;

どうしたらその人と関係がうまくいくのか、

自分の言動の何が相手を傷つけたのか、

または、相手が許せないほどの言葉を、

自分にかけたその理由は何かなどと、

くよくよ考えず、自分の本質である愛が

十分に相手に注がれているのか(?)を

見直してみよう” 

という意味合いに受け取れる。

 

慢性の持病に苦しんだ時、私が意識的に心を

解放する方法として 

痛い、痒い、もっと明日は悪くなると考えずに、

本来の自分の体の持つ治癒力と生命力を信じよう。” 

と 当面する“問題”にのめりこまず、空間

(とリンポチェは呼ぶが)、つまり、空=現象

を生み出す大元のエネルギー、別名は、

’善なる大いなる生命力’にゆだねようと、

ぶれないように生命の本質とのかかわり合いを

保とうとする心を自覚しながら時を過ごした。

 

想いが想いを呼び、その想いが強くなると、

念の作用として姿を現象としてあらわすのは、

すべての事物が存在して‘見える’対象に

なっている理由である。

リンポチェがいうように、徳性、つまり、自分

の中に備わっている愛や喜びに視点を置くこと、

その視点を強め、心のふり幅(信じることと疑い

との間)にぶれないように、していくことから 

“癒し”が生まれるというのだ。

 

その方法は、様々だろう。タントラ派の方法を

前々回にご紹介したが、リンポチェが掲げる

チベットの古い哲学、ゾクチェン思想では瞑想

を主体にチャクラを動かし、心を明晰にしていく

方法が説かれる。

 

瞑想していても、苦悩や混乱は心から離れないものだ。

リンポチェはそれはそれでよいとする。

思い浮かぶそうした想いを大空を風とともに、

ゆっくり流れていく雲のような存在としてとらえる。

そこにあるが浮かんでいるが、(時間の経過)とともに

消えて行く存在だからだ。

 

悩みがあるから、こうして瞑想していられるのかも

しれない。

心を落ちつけたいと思うから、静かな時間を持ちたい

人は願う。

だとすれば、私たちが問題としてかかえていることは、

自分を一歩先に薦めてくれるための

触発材料としてとらえればよいだけだと、

リンポチェは言う。

悲しみを知らなければ、喜びもわからないだろうし、

不幸だと感じなければ幸福な瞬間も見逃すからだ。 

ゾクチェン思想で使う “空間” という言葉、

それは、“さまざまな資質が現れ、現象化する場であり、

空間こそ、”すべての存在の源”という考える。

 

それは仏教の空観にも似ていて、

“生じたこともなく、滅することも無い空間は

変わることなく、時空を超越して純粋であり続け、

悟りを得た者のみがこの叡智を持ち、信念をもって自分が

純粋な存在であることをかんじられる。”としている。 

 

阿吽(あうん)という言葉でもおなじみの 

ア観想法は真言宗で用いられているが、ゾクチェンの

教えでも、“ア” の響きに純粋性の空の本質

理解する言霊があると考えられている。

 

リンポチェの著書 (*2)から ア観想法の要点

をご紹介したい。

*********

アの音を繰り返し歌おう。

呼吸とともに響きを吸い込み、吐き出す。

呼吸は生命の息吹。呼吸に意識を向けよう。

呼吸と響きは表裏一体だ。

 

アの音の響きには、精神面と肉体的側面がある。 

息を吸い込んだり吐き出したり、意識を

こに向けることで心と呼吸が一つになる。

心は御者で呼吸は馬だ。馬は今、走りだし

駆け抜けようとしている。

そこにはチャクラが並んでいる。

 

繰り返し ア音を歌おう。その響きに守られ

プラーナは心と体を駆け巡り、肉体的、感情的障害、

心の妨げを浄化していく。

かたくなな思い込みも消える。

“ア”の響きは、こうしてあなたの奥深いところ

にある空間を開く。

 

今すぐ気がつかなくても、自分自身が開かれた

状態であることに気付く瞬間が必ずやってくる。

その具体的方法は以下だ。

①  アの音を歌うときは、はっきりと明瞭な声を出す。

②  意識は額のチャクラに向け、音と肉体がつながる

イメージを持とう。 

その時、音に秘められたエネルギーや振動

感じ取ってみよう。

③  額のチャクラから白い光がほとばしり出ている。

それを心の中で映像化してみよう。この光が存在の

基盤となる次元を司っている。

④  アの響きを瞑想しよう。 

アの音を歌いながら、無限に広がる空間と自分が

つながっていることに集中しよう。

アの響きは 妨げとなるものを解き放つ力を

持っている。

自分ですら気づかない奥深い場所にある妨げ物

もすべて解き放たれるので、その空間は

ますます広がりを見せ、自分とつながって

いることを知る。歌い続けることにより、

こうした効果が高まる。

⑤  その瞑想が深まると、自分が忘れていた存在、

太古から変わることのない完全な魂、

例えれば、砂漠の上に広がる雲のない

晴れ渡った青空のように広大なオープンな

存在であることをかんじられる。

⑥  時々雲のように、悲しみや狼狽が

思い起こされたように浮かぶかもしれない。

それはアの響きによって、徐々に消え去り、

そのあとに青空が見える。

アの言霊はこうして青空の視覚を妨げる

障害物を浄化し、空間を広げる力を持つ。

⑦  空間を創りだそうとするな。

すでにその空間はあなたの中に存在している

ことを知れ。自分の中に純粋で無限に

広がる次元が存在していることに気付く。

それが阿音の持つ言霊の力である。

 

こうして、明るく広がった次元が自分の中に

存在することを、実感することができてきたら、

そこに留まることをお勧めする。

仕事していても歩いていても、その次元にいたとき

の実感を想いだせば、同時進行で行動と瞑想を

することは可能だ。

 

 

 

*1~ テンジン・ワンギェル・リンポチェ 

インド北西部、アムリッサル生まれ。

チベットポン教・ゾクチェン思想を

西洋社会に広めた先覚者で米国 

バージニア州でリグミンチャ研究所運営。

*2~ チベット聖なる音のパワー 2010年 

KKベストセラーズ発行

 

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