年老いたら・・・・

先日、親戚の人と子供の話になった。
最近、長男が千葉のほうに一戸建ての家を構えた。
夏に行ってみたら、利根川が近くにあるいいところらしい。
「じゃあ、こちらにはもう帰らないということですか？」
ときくと、あちらに永住する予定らしい。
「寂しくなりますね」
彼は農家の次男坊で夫婦とも教師をしていて、
10年以上前に定年をして年金生活をしている。
あちこち旅行したり、山登りをしたり、
野菜や盆栽などたくさん趣味があって優雅に暮らしている。
「立派な家があるのにもう帰ってこないのですか？」というと、
「私達もあちらに行こうと思っている」と話す。
「同居ですか？」
「私達の住むところは造ってあるんですよ」という。
「家はどうするんですか？」気になって聞いてみた。
もう古いから壊して平地にするという。
30年は経っているだろうけど、我が家の昔の家より
注文住宅で頑丈に造ってあった。
きれいに修理すればまだ30年は持つと思う。
「だからもう修理もしない」と話す。
「娘さんがいるのにどうしてですか？寂しいでしょうに」
娘の嫁ぎ先は長男で母一人子ひとりだ。
同居はしてないけど健在だそうだ。
転勤族なので孫が小さいときはよく夫婦であちこちと
手伝いに行っていた。
「家内は娘のほうが良いだろうけど、迷惑をかけられないからね」
老後決断をしたようだ。
なんだか寂しい気がした。
奥さんがいないところでの話だったから、
どうなのかわからないけど。
家人が「そんなことを言っていたのか。年取って大丈夫かな」
と心配していた。
お金持ちだから大丈夫なんじゃないのと話した。
新しいことに挑戦するのもいいことかもしれないね。