つれづれ草

日常の思った事を書いていきます。

小ぬか雨

2006-05-18 23:46:27 | Weblog
もう梅雨に入ったのかと思われるような日が続く。
こぬかあめって言うけれど、米ぬかみたいに小さい雨のことで、
今日久しぶりに見た。

最近は雨も、ザァーザァーと大粒の雨がよく降る。
昔は、しとしと降るのが梅雨の特長だったのに。
降るか降らないのか分からないような、糸みたいなあの感覚、
久しぶりでなぜか懐かしい気がする。

この時期は、田植えの季節でもある。
まだ田植えの機械がなかった頃、手で苗を植えていた。
広い田んぼに紐をひっぱて、そのまま植えるところもあるが、
木枠にしるしを付けたところに、苗を3本くらい摑んでは植える。
木枠を返してまた植えていく。

束ねた苗はあぜ道から、水を張った田んぼに
男の人がドボン、ドボンと投げていく。
それを拾っては、また植える。
広い田んぼの中を、後に下がりながら植えていくのである。

田植えはたいてい女の仕事だった。
うまい人は、まっすぐで早くてきれいに植えてある。
そんな人はあちこちから、お呼びがかかる。
若い娘さんなら大もてである。

田植えが終わると、温泉に行って慰労をしたものです。
昔は季節を感じる行事がたくさんあった。
小ぬか雨で季節をおもいだした。