平成26年12月あ06日 名古屋・栄ガスビルにて盛会裡に開催されました。メインテーマ「上・下無歯嗣部におけるインプラント治療の検証」-総義歯からインプラントへ患者満足度を上げる秘訣を探るー★基調講演「上・下無歯顎インプラント治療の予後をみる」伊藤輝夫会長
シンポジュウム
①「無歯顎可徹性インプラントの検証」 丸山利彦 先生
②「上顎に手術したFullMouth Bridgeの検証」山田雅夫先生
③「総義歯移行期・顎堤変化に対するインプラント治療、その対応と問題点」 山本高嗣 先生
④「無歯顎・多数歯欠損のインプラントは難しい」筒井啓介先生
総括 「インプラント咬合の視点から」 関谷昭雄 先生
総括:多数歯欠損・総義歯顎提におけるインプラント治療の満足度は低い。患者の多くが高齢者である点、骨粗鬆症の罹患率に伴う骨質・骨量の問題などを 如何にクリヤーするか?、また、アンカー・インプラントのAttachment の選択、埋入本数の制約、コストパホーマンスの限度、総義歯顎提の少数埋入の予後を見ると、5年生存(機能率)は低く、患者の期待度を損なう。特に、総義歯顎における埋入手術直後の創部保護と困難性、初期固定の崩壊、オステオインjテグレーションの失敗など、重大な失敗要因が考えられるので、術前計画と患者さんとの説明・打ち合わせを綿密に行う必要がある。これを怠ると信頼を損なう。
今回の研修会における演者各位の感想として、高齢者の多数歯欠損の状態で、残存歯の予後の読み、身体的健康度、義歯を受け入れたくない患者、経済的背景などの多次元のチェックを行い、抜歯⇒インプラント埋入を適性に施術することにより、良質な骨の存在のもとに老弱歯をインプラントに置換して、インプラント埋入本数の最適化を図ることが、超高齢社会における高齢者の最適・最良な口腔機能を構築する健康長寿を獲得するソリュウションである。