いい加減社長の映画日記

ウダウダのいい加減社長の映画鑑賞の感想などを載せていきます。

東京家族

2013-01-23 06:50:23 | 映画(タ行)
普通なら、スルーするタイプの作品だったけど、他に観たい作品が公開されていなかったので・・・

オフィシャルサイト

【ストーリー】
瀬戸内海の小さな島で生活している平山周吉と妻のとみこは、子供たちに会うために東京にやって来た。
ふたりは個人病院を開く長男・幸一の家を訪れる。
美容院を営む長女・滋子、舞台美術の仕事に携わる次男・昌次が集い、家族揃って食卓を囲むも束の間、忙しい日々を送る彼らは両親の面倒を見るのを嫌がり、両親をホテルに宿泊させようとする。
周吉は寂しさを覚え、やめていた酒を飲んで騒動を起こしてしまう。
一方、昌次の住まいを訪ね、そこで恋人の間宮紀子を紹介される。

【スタッフ&キャスト】
監督:山田洋次
出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優


小津安二郎監督の「東京物語」をモチーフとした作品。

「東京物語」は観たことがないのだけれど、その頃の作品のイメージが伝わってくる。

時代設定は、現代に置き換えられていて、よくありがちなプロット。

子供たちは東京に出て行って、田舎で2人暮らしとなった年老いた夫婦。

息子たちを訪ねて東京に出て行くのだけれど、子供たちは自分たちの生活が忙しくて、なかなか相手をしてもらえない。

親にしてみれば、子供たちに会うのが楽しみなのだけれど、子供にとってみれば、ちょっとうっとうしい。

そして母親が急死して、その後父親が一人暮らしをしなければいけなくなる不安。

う~~ん、よくわかるwww

今の時代には、どこにでも見られそうな家族の風景。

それを昔風の台詞回しで描いていく。

セリフの言い方や間が、小津監督時代の映画やドラマを感じさせて、思わずニヤニヤしてしまう。

医者になった長男(西村雅彦)と美容院を営む長女(中嶋朋子)と比べて、フリーター的生活をしている次男(妻夫木聡)が、親は心配。

こういうのも、よくありそう。

主役は老夫婦(橋爪功、吉行和子)なんだろうけど、途中から次男とその恋人(蒼井優)が中心になってくる。

妻夫木聡さんの演技に、不覚にも(?)涙を誘われる場面も。

そのセリフの言い方などを観ていると、橋爪功さんが笠智衆さんに。

蒼井優さんが、原節子さんに見えてくる。

ノスタルジーを感じさせると共に、自分の家族を考えさせられるなかなかの作品。

特に、あっと驚くような事件があるわけではないけど、雰囲気を魅せる作品でした。


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