目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

我が心の故郷 インド

2021-04-30 | 旅行

私の心の故郷とも言えるインドがコロナで大変なことになっています。

心が痛みます。

何と言っても

インドは私に自信を持たせてくれた国。

日本では何一つ自信のなかった私に、

一人旅と多くの出会いを通して自分に自信を持つ手助けをしてくれたインドの国とその人々。

その国が今大変なことになっています。

コロナの大感染とそれによる多くの死者。

本当に胸が痛みます。

聞くところによると

インドで感染が拡大した要因の一つに

クンバメーラというお祭りが開催された事が挙げられています。

このヒンドゥー教のお祭りにはおよそ三百五十万人の人が集まったと報道されていますが、

恐らくその一・五倍くらいの人出だったのではないでしょうか。

コロナ以前は一億人とも言われています。

凄い。

日本にいたらそんな人の数、一生見ることはあり得ませんよね。

日本の人口ほぼ全部ですよ。

それがこのコロナ禍でいつも通り開催されたようです。

この祭りはヒンドゥー教の伝統と教えを守る修行者の祭りです。

修行者はサドゥと呼ばれ、この者達が全国から集まります。

見物客もね。

サドゥのことを少し話しますとね、

この人達はどこにでも自由に行ける権利を持っているんです。

一銭もお金を払う事なく、乗りたい列車に乗りたい時にタダで乗って良いと、

それを国が定めているのです。

凄くない?

それも当然、

このサドゥ達はまあ世捨て人のような者ですから、わが身を包むもの、最小限のものだけを

もちろんお金など持たないことになっています。

 

そしてまた、欲しいもの、必要な物があれば

持っているものにそれを分けてもらうことも出来ます。

大抵の場合サドゥの要求は断れないという世間常識もあるらしく

一度一緒にいたインド人が慌てて持ち物を隠しはじめこう言うのです。

サドゥが来るぞ隠せ隠せ、あいつらなんでも欲しがるから、などとね

乞食と言えば乞食かもしれません。

でも日本では乞食という概念もインドでは

喜捨という考え方に変わります。

 

持っているものは喜んでそれを持たざる者に分け与える、それが喜捨です。

それが人間の積むべき徳とする考え方と言えましょうか。

そしてまた、サドゥは

持つものにとって

分け与えるという徳を積む機会を与えてくれるありがたい存在、と言うことになります。

それが喜捨、喜んで与えると言う有難い意識じゃないでしょうか。

 

何であれ

国が後ろ盾となって守ってくれる修行者って凄いですよね。

宗教と政治を完全に分離しようと試みる我が国では考えられない事でしょう。

このクンバメーラという祭りはサドゥの師匠クラスの人達をはじめ全国から行者や見物客がやってきます。

 

六年に一度のこの祭りが四月の始めに開催されたんですね。

日本では信じられない人出です。

蜜も蜜、グチャグチャの人だかりです

それでも人は集まらずにおられません。

とはいえ

何百万の人が集まって病原が拡大しないわけがありません。

 

開催地は香の煙と匂いが立ち込めて至る所に神への境地を求めて修行する行者達が

あるものはただ立ち尽くし、ある物は伸ばし続けた髪の毛を体に巻き付け、

まあとにかく、想像を絶する猛者達が自ら選んだ修行の道を人々に見せつけるのだからその熱狂は物凄いものです。

残念ながら私は実際にその祭りに行くことは叶いませんでしたが、

インド滞在中、サドゥの姿はどこでもみましたし、その場の空気感は想像できる気がします

 

動画などでは何度も見た事がありますが、

四十年前から度々インドを訪れてその国の空気や匂いを知っている私には映像を見るだけで

その場の空気を想像できます。

たぶん

神との遭遇を体験できるかもしれないこの祭りに向かう人々は

コロナを恐れていないと思われます

むしろコロナにかかってもイイ、とさえ考えていた人が多かったのではないでしょうか。

とにかく、インドの国とその人々を知らない方には

決して想像できないその人生観や宗教観、生活習慣から人間としての美徳、

何もかも私たちが考えるそれと大きく違います。

こういう人達にソーシャルディスタンスって無理じゃないかと思われるのですよ。

なんといっても人口が十三億を超えていますしね。

 

インドへ初めて行った時に感じたことはその人の多さと国の広大さでした。

どこへ行っても人がいる。

街中も駅もバス停も人だらけ。

これには本当に驚きましたわ。

そんな国ですからね、今回の爆発的感染も避けられなかったことかもしれません。

それにしても悲しいニュースです。

 

そんな私の暮らす信州でもたくさんの感染者が出ておりまして、

特に諏訪地方が大変多いようです。

諏訪地方といえば諏訪神社。

御柱祭が七年に一度行われております。

昔から伝わる伝統的なお祭りですが、開催が危ぶまれているというニュースを見ました。

日本ではインドのような宗教観を持っている人はもう何処にもいないでしょうね

御柱祭もずっと守ってきた伝統を絶やしてはならぬ、という気持ちで続けて居る部分が

多いのじゃないでしょうか。

でもこのコロナ禍ではたぶん中止になるでしょう。

 

心の故郷と呼ぶのは

インドという国で私は人間としての資質を多く学んだと考えているからで、

日本にいては決して学ぶことのできない多くの経験をさせてもらいました。

本当に楽しくて刺激がいっぱいの旅でしたね。

 

人間として成長させてくれたのはむしろインドであったと言っても過言ない程です。

その心の故郷で多くの命が失われていく様を見ると

身内が亡くなったような悲しみを感じるのです。

 

コロナがこの先どう収束するのか、

誰にも分からないけれど、未来が明るいものであることをひたすら祈ります。

 

 

またいつか彼の国の土を踏みたい、そしてインドの人が時に見せるように

大地に手をついて多くの使者達に祈りを捧げたい☆

 

クンバメーラの動画を見つけたので次の回で配信します。

ビックリしますよ。インドを知らない人は。

よかったら見てみてね、☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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