居酒屋黙示録 新章 暖簾を繋ぐ刻

旧き善き銭湯を訪れ、立ち飲みを巡り、居酒屋で思う。

惜別

2017-08-30 19:53:18 | 居酒屋
少し酔っている。
嫁と娘は習い事からまだ帰っていない。
下書きをせずに直接日記を書くのは久々である。
でも書かずにはいられない事を先程知ってしまった。

佐世保の溝口商店が閉店した。
俺はまた一つ、心地好い止まり木を失った。

偉そうな事を書いているが、溝口商店の経営の助けに成る程通った訳でもない。
唯溝口商店は、闇夜の灯台の如く佐世保で行き先を見失いそうな我々酒飲みを導いてくれた。
それを失うという寂寥感は大海に一人漂うが如し。

70年という歴史の中、俺が通ったのはほんの一コマの事に過ぎない。
でも、そこで得たもの、与えられた時間の有意義さはとても数行で書き表せるものではない。

今は佐世保という街に、溝口商店と云う稀有な店が有ったことを懐かしみ、感謝するのみである。

このブログには明るい未来に続くテーマはない。
銭湯、老舗居酒屋、駄菓子屋等今後消えて行くものばかりをテーマにしているようだ。
さもあろう。
歳をとって判って来たのは、今から燃え尽きる者にとって新しい星は眩し過ぎるのだと。
これから輝く新しい星の話は次の世代に任せれば良い。

我々ができるのは、消えて行った星が如何に眩しかったかを書き立てる事。
その眩しさが如何に素晴らしかったかを飾り立て、後世を羨ましがらせる事位か。
こればかりは後進に譲る訳にはいかないな。


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