テレビじじいの観戦日記

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国母の服装で国会論議ってイヤじゃありません?

2010-02-15 17:43:39 | オリンピック
バンクーバーオリンピック・スノーボード代表、国母和宏選手の服装問題が衆院予算委で取り上げられたという。川端達夫文部科学相は、自民党議員の質問に答えて国母を批判、JOCにもしっかり選手指導せよとハッパをかけたそうだ。

スポーツ選手を品格で批判して、朝青龍のように実質追放にしたり、国母のように出場辞退だと競技団体が言い出したり(こちらは橋本聖子団長が却下したという。good)イヤな風潮だと思いませんか。

あの服装はたしかにだらしない。嫌いだ。けれど、女性たちが、背中が割れて下ばきをはみ出し(じじいなもんで、なんと呼ぶのか知らない)にして歩いている世の中で、国母の服装は絶対許せぬというところまでは行っていない。

記者会見で、誠意がなかったといっても、オリンピック選手にそこまで求める必要はないと思う。

JOCが指導を徹底するとどうなるか。「国民の期待に後押ししてもらって戦った。これはみんなで勝ち取った銀メダル」(女子モーグル2位のカナダ・ハイル)といったこのごろ誰でもが言う発言だらけになってしまう。立て前、おすましはいらない。

「私は自分のためにスキーをするのであって、テレビや観客のためにしているんじゃない、と自分に言い聞かせたの」(女子モーグル優勝の米カーニー)という本音が聞かれなくなる。(談話は2本とも日本経済新聞)

オリンピック代表を品格で選ぶ必要はない。選手宣誓にあったように、クスリをやらず、フェアに闘ってきてくれればいいのだ。

国の予算をつかってというのなら、ぞろぞろ役員を仕分けしてください。

品格を言うなら、幹事長でしょう。国会で、はっきりさせるのは。