寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3583話) 優しい言葉

2023年11月14日 | 教訓

 “愛知県西尾市に住む91歳の母は父が亡くなった6年前から一人暮らしとなり、私は週―度、様子をうかがいに母の家を訪ねている。母は昔から働き者だった。農業の傍ら育児や家事もおろそかにしなかった。読書が好きで、今も私が図書館で借りた本を持って行くと、「ありがとう、ありがとう」と喜んでくれる。「赤ちゃんのとき、もらわれてきたことに感謝」「子ども時代、養父母に人一倍かわいがられた」「地域の女性で一番長生きで、孫やひ孫の成長も見られる今が一番幸せ」ー。こんな感謝の言葉を母は次々と私に向けて発してくる。母は無意識のようだが、優しい言葉を常に口にする姿は見ているだけで気持ちがいい。私も、母のようにありたいと思う今日この頃だ。”(10月14日付け中日新聞)

 愛知県知立市の主婦・清水さん(67)の投稿文です。何事にも感謝の言葉を出される母親に、感心しての投稿である。いくつも言葉を例としてあげておられるが、ボクには「赤ちゃんのとき、もらわれてきたことに感謝」の言葉に驚く。生みの親に育ててもらえないことを、不幸に思ってもいい面がある。でもその不幸を言わず、もらわれてきたことに感謝をされるのである。感謝の言葉には「ありがとう」が続く。そして反対語は「怨嗟、迷惑、あたりまえ」である。反対語は自分の為にもならない。気持ちよく過ごすには、優しい言葉、ありがとうである。ボクも心がけているつもりだが、更に心がけたいと思う。


コメントを投稿