“私はコンビニを経営し始めて今年で二十五年となります。副店長の男性は私のコンビニに勤務してちょうど十年となります。ずっと二十四時間営業の店でしたが、六月から思い切って深夜は閉店することにしました。理由は、副店長の将来に不安を感じたからです。私はこの仕事を始めて十年ほどで、不規則な生活がたたったからか体内時計に異変が起きました。家庭も崩壊寸前となりました。
営業時間の変更は経営者として売り上げ減に直結するだけに厳しい選択でしたが、店員のためを思って決断しました。働き方改革の一環で悔いはありません。私は以前と変わらず深夜に出勤し店内の棚卸しや清掃を担い、朝出勤してきた副店長に引き継いでいます。”(7月14日付け中日新聞)
岐阜県大垣市の自営業・田中さん(男・60)の投稿文です。いつからか、多くのコンビニが24時間営業になった。いつ行っても開いていれば利用する人には便利であろう。この客の便利さか、事業者の利益か、これが定着して長い。しかし、これにはしょせん無理がある。近年田中さんのように時間短縮を希望する事業者も多くなったようだ。しかし、フランチャイズ制のため束縛も多い。近年トラブりになり、新聞紙上をよく賑わせていた。特に24時間営業について争われたが、最近は聞かなくなった。制度改革が一段落したのであろうか。田中さんも、このように深夜閉店を実施されたのだから、そうであろう。
ボクは当初から24時間営業には疑問を持っていた。3交代制などがきちんと実施される業界なら良かろうが、そうでない業界ではしょせん働く人に無理が行く。働く人にも人間らしい生活が保障されてこそ健全な社会であろう。資本主義社会は弱肉強食社会である。そこに手を入れながら、多くの人が大きな無理なく働け、個人生活も確保されるのが、いい社会制度ではなかろうか。こうした業界に無知なボクであるが、事業者の要望が通るようになってよかったと思う。
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