寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3238話) 好奇心

2021年12月01日 | 意見

 “米国プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞に選ばれたのを機に語っていた言葉は教育的示唆こ富んでいた。研究の源泉は「好奇心」だといい、なぜそうなるのかとの疑問に挑んだ姿勢がうかがえる。「研究が楽しくて仕方ない」とのフレーズも印象的だった。
 真鍋さんの言葉は、学習塾で中学校三年生に国語を教える私にとって「論語」の一節、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」にも通じる気がした。そう、夏期講習での十三時間特訓学習会の際、受講生から「勉強が楽しく感じられた」との感想が毎年寄せられる。
 自分の興味をとことん突き詰め、楽しみながら社会に役立てる仕事ができたらどんなにいいだろう。”(11月9日付け中日新聞)

 岐阜県各務原市の塾講師・大堀さん(男・62)の投稿文です。ノーベル賞受賞者の言われる「好奇心」とボクが思う好奇心とは、格段の差があり比べられるものではない、それでもボクも好奇心は重要だと思っている。チャンスは毎日のように誰にも訪れる。ただそれを何気なく見逃すか、少しの興味で乗ってみるか。ちょっと乗ったことでノーベル賞まで行き着くか、また一生の趣味になるか、こんな大きな違いになることもある。この興味が好奇心であろう。
 これはボクが昔から言ってきたことである。それはボク自身が今やっている川柳やウォーキングがそうだからである。きっかけはほんの小さなこと。川柳は誰にも言われた訳ではなくほんのいたずら心で、始めてもう40年である。ウォーキングは人の誘われてであったが、これももう30年近い。今年の10月から己書を始めた。これは今年展覧会を見たこと、そして10月に地元の公民館で己書の講座があったことにある。展覧会を見たことが講座を申し込むきっかけであった。「話・話」 と連携させたので、長く続きそうな気がする。チャンスをものにした気がする。そして、大堀さんの言われる論語の言葉「楽しむ」、まさにそうであろう。楽しめるから続けられるのである。


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