寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3774話) お華束

2024年12月24日 | 知識
 “浄土真宗の宗祖、親鸞の命日を28日に控え、本山の東本願寺(京都市)に奉納する餅飾り「お華束」が20日、一宮市の正念寺で完成した。28日までの法要「報恩講」の間、東本願寺に飾られる。
 一宮、稲沢両市などの木曽川沿岸の旧中島郡の大谷派門徒でつくる「中島郡会」のメンバーら約100人が、300キロの米でおよそ8千個の丸餅をつくり、大小12基のお華束を製作。東本願寺にマイクロバスで運んだ。
 正念寺住職の野田広実さん(66)によると、旧中島郡は133年前の濃尾地震で甚大な被害を受けた地域。惨状を知った東本願寺の現如上人が救援活動に訪れた。その恩返しとして、お華束の奉納が始まったという。野田さんは「中島郡会の高齢化が進んでいるが、地域の伝統を守っていきたい」と話した。”(11月26日付け中日新聞)


 記事からです。 中島郡は丹羽郡の隣である。そして中島郡会の会員に知り合いがあって少しは状況を聞いている。そしてボクの所属する丹羽郡十八日講とは、比較にならない規模ということも知っている。そしてこの記事である。違いをもっと知った。丹羽郡十八日講では12月12日に御華束作りをした。少し比較してみる。中島郡は100人、300キロとある。丹羽郡は35人、120キロである。もうこれだけで分かろうというものである。中島郡は東本願寺本山用であり、丹羽郡は名古屋東別院用である。当然であろうか。
 しかし、規模に違いはあっても、浄土真宗の支援団体であることは同じである。中島郡の野田さんが「中島郡会の高齢化が進んでいるが、地域の伝統を守っていきたい」と言うことも同じである。高齢化まっしぐらである。若い人でも70歳半ば、上は90歳に近い。どこまで続けられるか、一番は人であろう。宗教に限らず既存の組織はどこも同じの気がする。



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