寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3794話) 危険予知

2025年02月04日 | 知識
 “登録した滋賀県米原市シルバー人材センターからの仕事で私は主に庭木の剪定や草刈りをしてはや10年。仕事をやめ講座で学んだ園芸の中でも剪定が面白く、それを第二の人生の生きがいにしようと考えた。現在年間50日ほど作業していて、大半が半日仕事だ。脚立を使っての仕事もあり落下の危険性は常に隣り合わせで、草刈り機を使用する際は十分な安全確認が欠かせない。昨年11月の同センターによる安全標語の公募で、私の「現場では常に大事な危険予知」が最優秀賞に輝いた。一層、安全に努めている。
 今年も「危険予知」で安全第一。整った庭を見た依頼者の喜ぶ顔に触れられたらと思っている。”(1月14日付け中日新聞)


 滋賀県米原市の田中さん(男・73)の投稿文です。シルバー人材センターに登録、そしてそこの要望に添って働く。高齢者の事を考えての人材センターである。元気な高齢者にはできるだけ世に出て働いてもらう。それがその人のため、世のためである。田中さんは、庭木の剪定に面白さを見いだされ、それを選ばれた。しかし、庭木の剪定は危険と隣り合わせである。そして危険予知の重要性を訴えられた。標語が最優秀賞にもなった。やる気のある人にはいろいろ付いてくるのである。
 ボクも自分の庭の剪定をやり始めてもう20年近くになろう。それまでは庭を作ってもらった庭師に剪定に来てもらっていたが、もうできなくなった、と言われて自分で始めた。学んだこともなく全くの自分勝手で進めているが、誰も文句を言う人はいない。そして、ボクも脚立に乗るのが恐くなってきた。そこで数年前に、脚立に乗らなくてもいいように、背丈ぐらいに頂部を切り落としてもらった。危険予知どころか、危険を避けたのである。それでもあと何年続けられるだろう、先が見えてきた。



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