“少しでも地域に貢献できればと思い、週2回程度、ごみを拾っています。私は幼少のときから体が丈夫ではありませんでした。戦中・戦後の食糧難を経験しただけに、まさか、この年まで生きられるとは思いもしませんでした。今は亡き母には、物心ついたときから「大人になったら、いつも感謝と助け合いの心を忘れたらあかんよ」と言われてきました。母の言葉を思い出して数年前、自分なりに何かをしなきゃと考えて始めたのが、ごみ拾いです。袋を手にして、たぱこの吸い殼やマスク、ペットボトルを拾っています。たまに地域の方から「ご苦労さん」と声をかけてもらうのはうれしく、励みになります。健康でいられる喜びも、かみしめている今日この頃です。”(10月6日付け中日新聞)
愛知県小牧市の小谷さん(男・88)の投稿文です。88歳の男性がごみ拾いを始める、ありそうでありえない話と思う。まず88歳にしてこの元気である。ボクは最近高血圧で倒れ、いくら体力的に丈夫でも人生は全うできないのではないか、と思うようになってきた。考えようであるが、88歳はもう人生をほぼ全うできたのではないか。そして、地域のごみ拾いを始める。この歳で始めるのである。いくらお母さんの言葉を思い出したにしても、思っても行動に移せないのではないか。こういう人の話を聞くと、人生に終わりはない、と言うことをつくづく思う。本当に【明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい】、この言葉を重さを思うのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます