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寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3827話) 喫茶店に感謝

2025年04月14日 | 出来事
 “高齢のご夫婦が営む行きつけの喫茶店は定休日でもないのにシャッターが下りていた。「しばらくの間・・・」の白い張り紙が気になっていた。マスターが今年に入り急逝されたと人づてに聞いた。残された奥さん一人では再開は難しいように思う。
 店に置いたいくつかのバラの鉢植えから枝が広がる「バラの喫茶店」として気に入っていた。5月の連休のころ満開になり、店を明るく彩った。各テーブルにも花好きな奥さんの手で季節の花が飾られた。近所の奥さん方がよくつどった。
 マスターはもの静かな人だった。バラの季節が終わると鉢の土を新聞紙の上に広げて手入れしていた姿を思い出す。今では珍しくなったこんな喫茶店で、落ち着ける時間を過ごさせてもらい、感謝したい。”(3月21日付け中日新聞)
 
 岐阜市の神職・宇都宮さん(男・74)の投稿文です。ボクの住む一宮はモーニングコーヒーの発祥地をうたっています。そして尾張地方や岐阜はモーニングコーヒーの店が多くあります。高齢者の多くは日課のように通っています。交流の場です。外に出る機会になっています。これが朝食や昼食の人もあるでしょう。ボクは非常にいい地方だと思っています。ところがです、この文化がいつまで続くか、気になっています。それがこの投稿文です。経営者も高齢者が多いのです。できなくなって店仕舞いの店も結構あります。ボクも周りでも少しずつ少なくなってきています。チェーン店がいいでしょうが、個人経営の店で若い人がすることは少ないでしょう。先日、こんな話を聞きました。毎日のようにモーニングコーヒーに行っていた人が、店が閉店になり行く場所がなくなったらまもなく認知症になってしまった。この文化、続いて欲しいです。