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てらまち・ねっと



 3月25日。名古屋高等裁判所でゴルフ場の開発関係の文書の情報非公開処分取消を求めた行政訴訟の判決言渡があった。第一審岐阜地裁で「本来は非公開にできる情報でも、事業活動により住民に被害などのおそれがある場合は、公開すべき公益上の必要性がある」として、一部の公開が命じられたので、岐阜県知事が控訴していたもの。こちらは、負けた部分も多々あるが、地裁段階で5年も費やしたし、公益上の必要性による特例の公開を早く定着させたかったので、控訴しなかった。
 公益上の理由による公開命令は、判例が少なく、かつ、門も狭い。埼玉地裁-東京高裁-最高裁と既に確定した判決=「危惧または損害の発生は具体的かつ確実なものでなければず、客観的な資料で具体的に明にされねばならない」と原告側に立証責任を課すものが数年前にでていた。岐阜地裁での私たちの訴訟に、この判決文を被告岐阜県側が証拠として出し、主張してきた。
 そんな判決を知らなかった私は、大いに動揺した。当然、力を入れてその提出された判決に細かく反論した。
 岐阜地裁判決は、単に「公益上の必要性がある」と判示して認めてくれた。
 これに対して、今日の名古屋高裁判決はすばらしかった。そこを引用する。
  「これに対し,控訴人は,公益性の存在は,個別の案件について,人の生命,身体又は財産に被害が発生する蓋然性が高い場合に認定されるべきであり,かつ,それが確実であることを客観的な資料に基づいて具体的に明らかにしなければならないなどと主張するが,そのような資料が入手できるのであれば,そもそも情報公開を求める必要はなく,そのように解することは情報公開制度の趣旨を没却するものといわざるを得ず,上記程度の事情により公益上の必要が存すると一応認めることが相当であり,上記程度の事情が存するにもかかわらず同被害のおそれがないことはむしろ控訴人において立証すべきである。」
 非公開とすることができる場合でも特例として公開すべき事情があることの立証は、基本的に原告側に要求されているもの、とされている。しかし、今日の判決は、上記最高裁決定を覆すような論調で行政側に立証責任を課し、かつ、情報公開の原点を押さえてくれたもの。
 本人訴訟で6年裁判を続けた甲斐があった。今日はサッカーを見ながら祝杯 !

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
やったね! (田中幸男)
2005-03-25 18:31:21
すばらしいですね なんと言う裁判官か、名前を覚えておいて応援しなくちゃ ファンレターとかね
 
 
 
名前 (てらまち)
2005-03-25 20:13:41
 勝ったときは裁判官をほめる、負けたら・・・。どうしてもそうなってしまうのは若気の至りか。

 ちなみに裁判長は、名古屋高裁民事2部の熊田士郎、裁判官は川添利賢、多見谷寿郎。この裁判長で判決は初めてでした。
 
 
 
最高裁もかわってほしい (みどり)
2005-03-25 21:49:13
すごい判決だね。

最高裁より、高裁のほうが情報公開はいい判決を書くみたい。あと何年つづくか分からないけど、最高裁も変わってほしいね。
 
 
 
感触 (てらまち)
2005-03-25 23:41:32
ときどき、あちこちの地裁でいい判決が出る。高裁はプラスに修正したり、マイナスに修正したり。最高裁は・・・・・これからは変わって欲しい !
 
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2015.5.19 11:25
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