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てらまち・ねっと



 地方自治体の選挙の中で、もっとも大きいのが都知事選挙。国会議員の選挙よりはるかに大きい。

 昨日3月22日、その告示日。ラッキーにも、吉田氏、石原氏、浅野氏(届出順)の宣伝カーの音を聞くことができた。
 新聞の報道をひろってみた。

庭で咲き始めた 矮性(わいせい)のチューリップ
   
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  初日、選挙用の掲示板に貼られたポスター。
 やる気があるのは3人か。


●13事選 きょうスタート 東京など5都道県“対決型”が焦点  3月22日 東京新聞
 与野党は二十二日告示の十三都道県知事選を、七月に行われる参院選の最大の前哨戦と位置付け、総力戦で臨む。各党の選挙戦略や政策は-。 
  (与野党取材班)

■連勝で求心力維持狙う 与党

 自民党が力を入れるのは、与党と民主党の推薦候補が正面から対決する北海道と岩手県の知事選。告示日には北海道に中川秀直幹事長、岩手に丹羽雄哉総務会長が応援に入る。
 さらに、東京都知事選では、推薦を断られたものの、現職の石原慎太郎氏を全面的に支援する。「都知事を決めるのは、首相を決めるのと同じぐらい重い」(谷津義男選対総局長)として、推薦候補と同等の支援態勢を組む。

 安倍内閣は支持率低迷に悩んでおり、民主党との対決型知事選で敗北が重なれば、求心力がさらに低下しかねない。都知事選などで勝利を重ね、福島、沖縄の参院補選と市区町村長、同議員選が行われる統一地方選後半戦(いずれも四月二十二日投票)に弾みをつけたいところだ。
 政策面では「民主党の“地方切り捨て”ではなく、しっかりと地方分権を進めていく」(中川氏)として、地方対策の充実を訴えていく作戦だ。

 公明党は、北海道を重視し、告示日に太田昭宏代表が応援に入る。ただ、今回の統一地方選の道府県議選、市区町村議選に計千七百二十五人を公認・推薦している同党は「知事選より議員選に力を入れる」(幹部)方針で、北海道以外の取り組みは鈍い。都知事選では、石原氏の都政運営手法に不満もあり、まだ態度を決定していない。

■政権へのダメージ期待 野党

 民主党も、統一地方選で知事選を「特に力を入れなければいけない」(幹部)決戦の場ととらえている。同党系の知事を一人でも多く誕生させれば、夏の参院選につながるとの期待がある。
 ただ、小沢一郎代表が与党との原則相乗り禁止を打ち出したのに反し、対決構図に持ち込めたのは五都道県にとどまった。鳩山由紀夫幹事長は「目玉は北海道、東京、福岡」とし、特に全国的な注目度が高い都知事選を重視する方針を表明している。党が支援する浅野史郎氏が石原氏を破れば安倍政権に大きなダメージを与えられるためだ。

 とはいえ、政党色を前面に出さない浅野氏の選挙スタイルには苦慮しそう。議員秘書や党職員を動員して勝手連的に支える方針だが、党所属国会議員の協力は「個人の判断に任せる」という。都選出の国会議員は「どんな活動をするか決まっていないのが実情。選挙をしながら考える」と戸惑いを隠さない。

 共産党は十三知事選すべてに候補者を擁立。市田忠義書記局長は「福祉を切り捨てて、大型開発に税金を投入する(地方議会での)オール与党政治に立ち向かう」と非自民、非民主の“第三極”の立場を強調する。

 社民党は北海道や福岡で民主党が擁立した候補を推薦。福島瑞穂党首は「特に東京で石原都政を打倒できるよう、民主党などと支援している浅野氏当選に全力を挙げる」と野党共闘を強調する。
 国民新党は福井で現職を推薦したが、統一地方選より夏の参院選に照準を合わせる構えだ。

●’07都知事選 準備万端 いざ決戦へ きょう告示  3月22日 東京新聞 
 「首都の顔」を選ぶ都知事選が二十二日スタートする。立候補予定者のうち、三選を目指す現職の石原慎太郎氏(74)、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)、共産党推薦で元足立区長の吉田万三氏(59)は二十一日も精力的に日程をこなし、最後の準備に追われた。石原都政の是非などを争点に、選挙戦がいよいよ幕を開ける。投票は四月八日で即日開票される。

■石原氏
 石原氏は午前、ほかの三氏とテレビ討論に参加。長所を「創造力」、短所を「短気」と答えた。午後は政見放送の収録へ。告示を控えて気力十分の様子。選挙日程を重視し、二十二日夕の「東京アニメアワード表彰式」への欠席を決めた。

■浅野氏
 「選挙は遊びじゃない」と浅野氏は早朝、皇居で最後のジョギング。夕方、賛同する「団塊世代を地方議会に送るネットワーク」の千代田区内の会合で推薦を受け、「なぜ、民主党からはもらわなくて、と言われそう」と会場を笑わせた。

■黒川氏
 黒川氏は早朝にマレーシアから関西国際空港に帰国。尼崎市から中継で参加したテレビ番組で、自分の短所を「完璧(かんぺき)を求めるところが政治家に向いていない」と“黒川節”を展開。午後は都市計画の講演をこなし、上京した。

■吉田氏
 吉田氏はテレビの生番組で討論した後、テレビ三局で政見放送の収録に臨んだ。原稿をじっくり練り上げたため「出来は上々」と十分にアピールできた様子。夕方は選挙事務所に戻り、「いよいよ始まる」と意気込みを見せていた。


● 首都の選択 都知事選07】「マニフェスト選挙」の様相   3月22日  サンケイ

 22日に告示される東京都知事選。今回から有権者と候補者との「契約」といえるマニフェスト(選挙公約)入りのビラを配布できるだけに、「マニフェスト対決」の様相を呈している。各陣営とも有権者の関心が高い分野を意識し、内容を差し替えたり、個性を前面に出したりして完成度を高めている。主要候補予定者の公約を探ると、その腐心ぶりが垣間見えてくる。

 各陣営独自色 石原氏「再起動宣言」浅野氏は福祉前面
 3選を目指す石原慎太郎氏(74)の公約は、昨年末発表した「10年後の東京」と、今月15日に公表した「政策目標」の2本柱。最大の特徴は、政策目標の表題「東京再起動宣言」だ。これまでの実績を強調する一方、知事交際費や海外出張問題など「都政の私物化」批判を受け、コンピューターにたとえ、「再起動での出直し」を印象づけている。
 「10年後」では地球温暖化の原因とされるCO2を平成32年までに12年比で25%減少、1000ヘクタールの緑化創出などに取り組み、都民生活の「満足度世界一」を目標に掲げた。

 マニフェスト選挙の“推進者”ともいえる前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は、15日にマニフェストを発表したが、5日後に改訂。これまで緊急対策事項の最初に掲げていた「防災対策」を「福祉」に変更した。
 「福祉が本籍地」と強調する浅野氏は、防災よりも福祉の方が都民の関心が高いとみて差し替えたのだ。「私であるからこそできること」との項目も追加。政策の差別化を際立たせたのも特色。公約作成過程では、有権者から募集した「一言マニフェスト」を反映させて、有権者との距離の近さを演出する。

 「私の実感では福祉、医療への都民の関心が断トツ」。共産党推薦の元足立区長、吉田万三氏(59)は20日、福祉や医療分野を前面に打ち出した公約「福祉・子育て・くらし充実 緊急4カ年プラン」を発表した。「寝たきり高齢者手当」の創設などを盛り込んだ。公開討論などで議論になった五輪招致など「総花的」なものから、焦点を絞りたいとの思いが背景にありそうだ。

 建築家の黒川紀章氏(72)は、これまで3回も公約を追加発表。都庁舎売却、知事給与の無給化など、個性的な政策で有権者の関心を引きつける戦略だ。黒川氏は今回の選挙を「マニフェストをもとに投票を判断する理想的な選挙」とし、「いろいろな手法で有権者に訴えたい」と意気込む。

 告示2日前に出馬表明した発明家のドクター・中松氏(78)。自らが発明したという「ミサイルのUターンシステムによる都の防衛戦略」など、発明家独特の個性を公約に取り入れた。
                   ◇
 ■しっかり明文化 有権者は安心感
 評論家の塩田丸男氏の話「今までは漠然と公約を訴え、仮に実行しなくても証拠は残らなかった。今回からマニフェストでしっかり明文化されるので、有権者は安心できるだろう。問題は正しく政策を読み取れるかで、しっかり読み込まないとだまされてしまう。候補者にもメリットは大きい。無名でも政策がしっかりしていれば有利に働く。選挙が分かりやすくなることで投票率も上がるのではないか」
                   ◇
【用語解説】マニフェスト
 具体的な政策、実施期限、数値目標など「いつまでに何をどういう手法で実現するか」を明示する選挙公約。当選後、公約通り実行しているか点検もできる。有権者が政策本位で判断できるようにするのが目的で、今回の統一地方選から地方の首長選で国政選と同様、ビラ形式でのマニフェスト配布が解禁。
 国政選用と区別して地方選用は「ローカル・マニフェスト」(選挙公約の地方版)と呼ばれる。平成15年、当時の北川正恭三重県知事が導入を提唱した。
(2007/03/22 08:18)

●石原都政8年問う 政策競い真っ向勝負  22日 朝日 2007年03月22日12時51分
 首都圏では22日、東京都と神奈川県で知事選が始まった。東京では8年間続いた石原都政が問われる選挙戦となる。これからの4年間、五輪を招致してより「強い東京」をつくるのか、福祉などに力を注ぎ格差をやわらげることが先決か。都内各地で舌戦を始めた主要5候補の訴えから、現職の石原慎太郎氏と「反石原」包囲網の対決という構図が鮮明になった。

     ◇
 自民、公明両党が支援する石原慎太郎氏は立川市のJR立川駅前で、長男の石原伸晃・自民党都連会長や選挙対策本部長を務める佐々淳行・元内閣安全保障室長らと並んで第一声をあげた。
 石原氏はブレザーに身を包み、「東京の10年先の設計図のひとつは三多摩なんです」と切り出した。続いて、2016年の五輪の招致について触れ、「そのためにやるわけじゃないが、閣議了解で決定してもらえば、棚上げになっていた東京外郭環状道路と圏央道が10年たったらできあがります」と演説場所の地元多摩地区を意識し、訴えた。
 批判を受けた高額な海外出張問題についても触れ、「説明不足で反省していますが、結果を見てください」と釈明。「(米軍基地の再編で)米国に何度か行き、横田の空は半分かえってきました」と空域返還を自身の実績として強調、「みなさんの力を貸してください」と締めくくった。

     ◇
 民主、社民両党の支援を受ける前宮城県知事の浅野史郎氏は、自ら都選管に立候補の届け出を行った後、新宿で第一声をあげた。
 「石原都政は言動も政治姿勢も傲慢(ごうまん)そのもの。失われた8年を取り戻すために私は立ち上がった」。東京五輪の招致も「近隣諸国に見せつけるための国威発揚の五輪は今必要でしょうか」と批判。「情報開示度が最下位付近をうろうろしている『見えない都政』を、あと4年我慢できますか」と訴えた。
 一方で「私の本籍地は福祉」と、厚生省職員や県知事としての実績を強調。障害者とお年寄りが助け合って暮らす共生型グループホームの整備など、「弱者」の視点に立った施策を掲げ、剛腕なイメージの石原氏と自らを対比させた。
 演説後に都庁舎から約700メートル離れた選挙事務所に移動。歩道に置いた台の上から「一人ひとりが都政を考え抜く選挙にしたい」と呼びかけた。

     ◇
 共産党が推薦する元足立区長の吉田万三氏は、新宿駅西口で同党の志位和夫委員長や都議らとともに第一声。「2期8年で次々と暮らしや福祉、障害者の予算が削られた」と石原都政を批判した後、「都民の暮らしが大変な時に、大規模開発を目的とした五輪計画は白紙に戻すべきだ」と主張した。
 高齢者向け医療費助成などの公約を掲げ、「今こそ、税金の使い道を福祉優先に切り替えなければいけない」と声をあげた。「憲法を守る」と訴えるのも忘れなかった。

     ◇
 自ら立ち上げた「共生新党」党首として届け出た建築家の黒川紀章氏も新宿の都庁近くの路上で第一声。「知事としての経験はないが、50年にわたって都市計画に携わってきたことを生かし、ガラス張りの都政を目指す」と述べた。築地市場の移転問題については「市場と一体だった下町の文化が破壊される」と、反対の立場を表明した。
     ◇

 発明家のドクター・中松氏=本名・中松義郎=は4回目の都知事選。多くの若者たちが行き交う渋谷駅のハチ公前で第一声をあげた。都知事に求められる条件を満たすのは自分だけだとアピール。自らの発明の才能を強調した上で、「肉体的オリンピックではなく、才能オリンピックをする。誘致の費用もかからず、東京を有名にできる」と訴えた。

● 都知事選告示 12人が届け出(13時半)<3/22 14:33>   3月22日 ニュース24

 東京や北海道など13都道県の知事選挙が22日、告示され、統一地方選挙の前半戦が始まった。
 このうち、東京都選挙管理委員会では22日午前8時半から立候補の受け付けが始まった。22日午後1時半現在、12人が立候補を届け出ており、候補者が5人だった4年前の前回選挙を大きく上回っている。

 東京都知事選挙に立候補を届け出たのは、22日午後1時半現在、吉田万三候補(59 無=共産党推薦・新)、石原慎太郎候補(74 無・現)、浅野史郎候補(59 無・新)、黒川紀章候補(73 諸派・新)、山口節生候補(57 諸派・新)、外山恒一候補(36 無・新)、ドクター・中松候補(78 無・新)、高橋みつる候補(61 無・新)、佐々木崇徳候補(64 無・新)、桜金造候補(50 無・新)、高島龍峰候補(71 無・新)、内川久美子候補(49 無・新)の計12人。

 13都道県のうち、北海道、岩手、東京、神奈川、福岡の5都道県の知事選挙で自民党と民主党が事実上、対決する構図となっており、夏の参議院選挙の前哨戦として注目される。
 知事選挙は22日から17日間の選挙戦を経て、来月8日に投票が行われ、即日開票される。



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