FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

AUD、絶好の売り場が到来。

2012-07-11 06:00:00 | 日記
<NZDの値動きから>
NZD・円は6月1日の安値から反発したが、週足チャート上では3週にわたり26週移動平均線に上値を抑えられており、64円台での上値の重さが目立ちます。 そして日足を見ると、6月6日に上抜けてから一度も割り込んでいない20日移動平均線(63.15円)を割り込んでおり、目先は200日線(62.84円)を巡る攻防に注目となりそうです。

6月後半に200日線を下抜けを試す場面が見られましたが、後から振り返るとその動きはダマシとなり、結果的に200日線付近で下げ渋る格好となりました。 その時200日線からの乖離幅を見てみると、平均約24銭でしたが、28・29日の下押し幅を見ると、40銭台の下押となることも十分に予想されます。

<AUDの値動きから>
AUDは昨日の反発で絶好の売り場が到来したとして、USDに対してAUDを売り持ちにするとともに、AUD売り・NZD買いの持ち高について利益を確定した。 AUDは中期的に逆風にさらされるとみられ、今週の中国経済指標の発表に伴い、市場の注目は再び欧州から中国に移るのではないか。 これはAUDをUSDに対して売り持ちにする好機が到来したことを示唆しているのではないでしょうか。 1.0225USDでAUDを売り持ちにし、1.0350USDに損失確定の買い注文を置きつつ、0.985USDまでの下げを狙っている。 現在は相対的な価値に基づく取引よりも、AUDをUSDに対して売り持ちにするほうが得策だと考えたほうがよいのではないでしょうか。

中国、本日11:00 6月度の貿易収支発表。 輸出が停滞か。

2012-07-10 10:13:04 | 日記
むし暑い上海の夏を迎えています。 エアコンを入れていても、工場の中で指導するだけで汗がたらたら落ちてきます。 地獄のような毎日が始まりました。

<本日のポイント 中国の貿易収支から>
本日も、ドル・円直撃系の材料は不足気味です。 とりあえず、本日の注目は中国の貿易収支とAUD・円の反応といったところでしょうか。 EU財務相理事会については、もともとの期待が低いだけに、失望も小さいと見られます。 (もちろんポジティブサプライズがあれば別ですが)米国市場はブラード総裁の発言と3年債入札ですが、ドル・円が大きく動くイメージは持てません。

中国市場では本日、日本時間11:00に6月の貿易収支が公表されます。 輸出は外需、輸入は内需の最新動向を探るうえで参考になるものです。

6月は欧州の債務金融危機や米国の減速懸念などが直撃しており、中国の株安持続とあいまって、輸出、輸入ともに停滞した可能性が高いと思われます。 為替相場では中国経済と相関性の高いAUDやNZDなどの資源国通貨を圧迫させるほか、リスク回避の円全面高を後押しさせます。

もっとも中国では6月に景気刺激策への期待感が高まりました。 中国経済の影響を受ける豪州では、最近の経済指標で持ち直しが見られていますが、インフレの落ち着きや中国の内外での景気対策の効果などにより、輸出、輸入ともに過度な減速が一服してくる可能性も消えていません。

今年9月から10月にかけて金融危機再来ではないか。 震源地はスペインか。

2012-07-09 06:00:00 | 日記
<先週のユーロの流れから>
先週木曜日、ECBが0.25%の利下げを決定する一方、ドラギECB総裁が ”追加長期資金オペやその他の非伝統的措置に関する協議はなかった” と述べたことが失望を買い、ユーロ・ドルは1.23ドル台、ユーロ・円は98円台へ急落。

さらに金曜日は、米国雇用統計が予想を下回ったことを受けてリスク回避の動きが強まり、”ユーロ・ドルは1.226ドルと2年ぶりの安値を更新、ユーロ・円も97.64円と1カ月ぶりの安値を示現した。

ユーロ圏首脳会談が欧州安定メカニズム(ESM)の弾力運用で合意したことを受けたユーフォリアも長続きしなかった。

一時は6.1%台まで低下していたスペイン10年債利回りは、先週末再び7%台に乗せた。 ESMによるスペイン銀行への直接資本注入や国債買い入れに関して、詳細を煮詰めないまま見切り発車したのが市場に見透かされたかたちだ。

今週月曜日にはユーロ圏財務相会合、火曜日にはEU財務相会合が開催されるが、独財務相筋は ”スペインの銀行セクター支援に関する決定は下さない見込み” と述べている。 EU・IMF・ECBで構成する3社調査団(トロイカ)から報告書が出されていないためだが、銀行への資本注入が遅れれば、市場の先行き不安感が再燃しかねない。

ドイツやオランダ、フィンランドなど財政優良国はもともとスペインなど問題国の救済に対して消極姿勢であり、銀行同盟やユーロ共同債導入にも拒否反応を示している。 ECBも、利下げには応じたものの、自身のバランスシート拡大をともなう措置(国債買い入れや長期オペ)には及び腰である。 今後は、ユーロ圏の求心力低下や各国のエゴのぶつかり合いに対する懸念が再び浮上してくる恐れもある。

テクニカルにも、ユーロ・ドルは抵抗線の1.2750を抜けられずに失速し、前回安値の1.2286を下抜けてきたことで、昨年5月からの弱気トレンドが継続していることが確認されています。 今後、数週間は、節目の1.20ドル、さらにはリーマンショック後の最安値1.18ドル台をターゲットに、さらに下値を探っていく展開を予想されるであろう。

ユーロ・円も、先月記録した95.59円(2000年以来の安値)が視野に入ってくる可能性が高いと思われます。

オリンピックが終わった、9月から10月にかけて金融パニックが再来する可能性が非常に高いように思われます。 今回はリーマンより規模が大きくなる可能性もあり、震源地はスペインではなかろうか。

今週の為替予想レンジ(7月9日~7月14日) 

2012-07-08 09:58:01 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     78.50~80.20 
>ユーロ・円   96.50~99.80
>ポンド・円   122.00~125.00

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
 9日 中・6月CPI/PPI
10日 英・5月鉱工業生産指数(前月比)
11日 米・FOMC議事録公表(6月19・20日分)
12日 豪・6月新規雇用者数(前月比) 日・日銀・政策金利発表 米・ 新規失業保険申請件数
13日 中・Q2GDP(前期比) 6月鉱工業生産(前年比) 米・6月PPI(前年比) 7月ミシガン大学消費者信頼感指数<速報値>

<今週の予想>
ユーロが対ドルで2年ぶり安値に下落。 6月の米非農業部門雇用者数の増加が予想を下回ったことを受け、安全資産への逃避買いが膨らんだ。 ユーロ・ドルは1%下落し2年ぶり安値となる1.2264ドルをつけた。 その後、値を戻し前日比0.77%安の1 .2296ドルとなっています。 週間ベースでは3%下落し、9月11日終了週以来の大幅な下落率となりました。
 
雇用統計は予想より弱かったが、連邦準備理事会(FRB)が行動を起こすに至らないだけの強さはあったとみられています。

今週は、指標的には小粒のものが多く、レンジ相場で若干弱めに推移しそうな雰囲気です。 ユーロについては、政治的にも経済的にも、ユーロが上昇するような環境ではありません。 向こう1週間あるいは1カ月以内に容易に1.2280ドルを下回る可能性があり、1.20ドルへの下落もあり得るのではないでしょうか。

またユーロ・円の下落が政府・日銀による円売り介入に繋がるのではないかとの声が一部にあるが、ユーロ円の下落が介入の直接的なきっかけになることはないだろう。 米財務省が為替報告で日本の通貨政策をここまで痛烈に批判しており、円売り介入の可能性が完全に消滅したわけではないが、少なくともドル・円が75円を割り込むような展開にでもならない限り、政府・日銀は円売り介入を手控えざるを得ないのではないでしょうか。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

今年の秋口からインド・デリー発の投稿に変わる可能性が高まってきました。

2012-07-07 18:56:18 | 日記
7月17日から、日本へ一時帰国します。 3日間の営業活動を行い、その後は3週間の夏休みとなります。 実家の農園の手伝いとなりますが、毎年のことながら疲れます。 今年の夏は家族へインド行きについて説明をしないとならず、実家の家業と合わせてどのようにするか真剣に検討する時期となりました。

インドへの赴任は、順調に進めば10月~11月となりそうです。 規模は小さいですが、今度は経営者として会社をスタートする計画であり、昔を思い出しながら経営に従事しようかと思っています。 28年間、住み慣れた中国を離れることになりますが、インドと言う新天地での仕事になりますが上手く経営出来るかが不安です。 

34年前、アメリカへ留学していた当時の英語を思い出すことからのスタートとなりますが、現地に入れば毎日家庭教師をつけてヒンズー語の勉強をしなければならないと思っています。 何とか1年間で日常会話が出来るようになればと思うしだい。 文化・宗教・言語の違いが大きな障壁となりそうですが、いろいろ一から勉強しなければと思っています。 年をとっても、学習意欲は25歳の現役社員と同じです。

今年の秋口からの投稿は上海発ではなく、インド・デリー発となる可能性が高まりそうです。

今夜の米・6月度雇用統計から。

2012-07-06 19:22:35 | 日記
昨夜は上海の外灘沿いの高級レストランで会食。 18名のお客様をもてなしたのはいいが、目の玉が飛び出すような価格(18名で元20000・26万円)でした。 外灘沿いが一望出来る夜景は思い出となる1ページであり、素晴らしいとしか言いようがありません。 香港のベイサイドの次くらいかな。

続いて高級カラオケにも行きましたが、12名で元14000(18万円)。 やはり高級クラブにはかなりの美人が勢ぞろいしているのにも驚きでした。 昼食から全部合わせると、1日で50万使った計算となりました。 1年に1回の大判振る舞い。 上海の高級ゾーンの価格には驚きです。 通常、1日300~500円ほどあれば生活出来る空間とは大きな違いです。 上海もいろいろです。

<今夜の雇用統計から>
今夜、もっとも注目度が高いのは、何といっても米6月雇用統計でしょう。 市場予想値は失業率が8.2%、非農業部門雇用者数が10万人の増加となっています。

ただ、昨日までに発表された雇用関連指標が市場予想よりもおおむね良好な結果となっていることから、実際の市場の期待度はこれよりも高いと考えられます。 従って、市場予想と同程度かそれよりも悪い場合の失望感はかなり大きくなるでしょう。 ドルの売り圧力も相応に強いと考えられます。

一方、米国の景気回復に必要と言われる、毎月15万人の雇用増というラインを超えていれば、ドルが一段高となりそうです。 この1~2日の値動きはどちらかと言えば、改善されているかのようですが蓋を開けるまでは何とも言えない状況でしょうか。

ECBの政策金利発表、市場の見方は0.25%の引き下げが濃厚か。

2012-07-04 23:55:21 | 日記
昨日から南通・青島へ出張してきました。 強硬なスケジュールで若干疲れ気味ですが、7月5日には大イベント(会社説明会・30名来社)が控えており弱音を言っている余裕はありません。 

<ECBの政策金利発表>
5日木曜日には、ECBが政策金利の発表を行います。 ECBは、先月6月の理事会では政策金利を1%に据え置きましたが、その後の会見でドラギ総裁は、何人かのメンバーが利下げを主張した事を明らかにした上で、”あらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている” と追加緩和を示唆しました。

考えられる緩和策として :
1)長期資金供給オペ(LTRO)
2)証券市場プログラム(SMP)再開
3)利下げなどが挙げられます

1)については、3年という長期間にわたって無制限に資金供給を行う事で、そもそもの使命であるインフレのコントロールが難しくなるため、ECBとしては導入に否定的です。

2)については、問題国の国債を買い入れるプログラム自体は継続されているものの、EU首脳会議で欧州安定メカニズム(ESM)による国債買い入れが合意されたばかりであり、再開が宣言される可能性は低いと見られます。

3)が最も実施のハードルが低い緩和策と見られ、市場は0.25%の利下げを見込んでいます(一部には0.50%の利下げ観測も出ています)。

今回利下げが行われれば、政策金利は1%を割り込み、史上最低となってしまいますが、それでもこれが必ずしもユーロ売り材料になるとは限りません。 通常は利下げは通貨の下落要因ですが、ECBの場合、政治サイドと共同歩調をとって債務危機対応の一環として金融緩和を行うとの見方に立てば、ユーロの買い材料になる可能性があります。

もっとも、市場は0.25%の利下げをすでに折り込んでいるため、利下げによるユーロ売りではなく、”材料出尽くし” によるユーロ売りの線も想定しておく必要がありそうです。

明日夜21時30分からのドラギ総裁の会見も重要になると思われます。

ユーロ首脳会議でリスク回避は出来そうですが、相場上昇の持続性には懐疑的。

2012-07-03 06:00:00 | 日記
昨日の上海はうだるような暑さであり、外を歩く時はタオルを持っての営業活動でした。 これから蒸し暑い上海の夏を迎えようとしています。

<ユーロ首脳会議で材料出尽くしか,相場上昇の持続性には懐疑的>
EU首脳会議を先週終えて、材料消化感の強い相場から米国経済に関心を引き寄せるほどの手掛かりとなり得るかどうかは結果しだいという所でしょう。 欧州債務問題に関する新たな報道があれば、そちらの方にむしろ注目が集まってしまうかもしれません。 その場合は相場の主役はユーロになり、ドル・円は値動きが出ない可能性があります。

世界的にリスク資産に対する投資意欲が回復しているにもかかわらず、多くの投資家は欧州の債務危機や世界的な景気減速をめぐる不透明感から、先週の合意を受けた相場上昇の持続性について懐疑的な見方をしているように思えます。

<AUDの金利政策について>
また、今日は豪中銀の政策金利発表もあります。 金利は据え置き見通しですが、声明の内容次第では豪ドル・円が大きく動く可能性もあります。 ただ、豪州の最大貿易相手国の中国の経済指標が引き続き冴えない状態が続いており、中国では追加の金融緩和観測も台頭している状態になっています。 こうした中で、明日のRBA理事会で政策金利据え置きが決定されたとしても、声明が前回に比べてハト派寄りな内容に変化していれば、一旦大きく下押す可能性もあります。

労働集約型産業は、中国から移動し始めたのではないでしょうか。

2012-07-02 06:00:00 | 日記
昨日は上海市内の探索に出掛け、いろんな面で経済が停滞しているのが良く分かりました。 徐家滙の電気街でアイフォンの充電機を買おうとしたら、店員から今年は景気が悪く客も少なく、また高い物が売れなくて困っているとの事でした。 景気が良い時は、列をなしていたが今では大きなフロアーに人もまばらでした。 売れていないせいか、かなり値引きしてくれ有難かったです。 

夕食は日本レストランでしゃぶしゃぶをいただきましたが、お客の入りが少ないのが良く分かりました。 一緒に食事した日本の友人から、今年はオーダーが激減していると言っていました。 中国も景気刺激策を打ち出さないと、今年下半期には大きな影響が出そうです。

この数日間、筆者のところへ仕事の依頼が入ってきましたが、インド・バングラディッシュ・ミヤンマー・カンボジア等々での工場経営ですが、中国から仕事が移行し始めて来たようにも思われます。 中国の労働集約型産業は終焉を迎えかけたのではないかと考えさせられます。

カラオケでの話題
日本人クラブの女の子が皆アイフォン4を持っていました。 女の子に、高い物が買えて良いなと冗談を言うと、これはお客さんからのプレゼントだと言うではないか。 日本も中国も経済は傾きかけているのに、女の子への貢物は景気には関係無いようです。 思わず苦笑いしてしまいました。

今週の為替予想レンジ(7月2日~7月7日) 

2012-07-01 06:00:00 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     79.00~81.00 
>ユーロ・円   99.00~102.00
>ポンド・円   123.50~126.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
2日 米・6月ISM製造業景況指数
3日 豪・RBA・政策金利発表(現行3.50%)
4日 豪・5月小売売上高<季調済>(前月比)
5日 英・英中銀MPC・政策金利発表(現行0.50%)・資産買い入れ規模発表(現行3250億£) 米・6月ADP雇用統計(前月比) 6月ISM非製造業総合景況指数 EU・ ドラギECB総裁記者会見
6日 米・6月非農業部門雇用者数(前月比) 6月失業率

<今週の予想>
28日はユーロが対ドルで大幅高となった。 欧州首脳が国債市場の安定化策などで合意したことが支援材料となっています。 ユーロ圏首脳は2013年から欧州安定メカニズム(ESM)が政府を経由せず銀行に資本を直接注入できるようにすることを決めたほか、域内の銀行監督の一元化でも合意されました。

合意の詳細は明らかになっていないものの、首脳会議で具体的な措置は打ち出されないことを予想してユーロの下落を見込んでいた向きにはビッグサプライズとなっています。

今週のビッグイベントは何と言っても、6日の雇用統計でしょう。 このところ米国の指標が鳴かず飛ばずで、今月の雇用統計の数値が気になるところです。 大きく落ち込むような数値となれば、前回のFOMCの文言通り金融緩和の話題が浮上するかも知れません。

28日はユーロの金融安定化政策合意でユーロの大幅な上昇で終わっていますが、金融不安が温存されていることは間違いありません。 ご祝儀で瞬間大幅高となったのか、また継続的なトレンド形成されるのか今週は見極める週となります。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。