ゆとろぎへの道 仲村峯夫 一隅を照らす素晴らしきかな人生 照らさずとも好し また素晴らしきかなこの人生(とき)

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自分探しの旅は 違う景色の見える道

茶番か勝利への執念采配か必勝采配への評価は

2018-06-29 12:59:53 | 日記
     茶番か勝利への執念采配か必勝采配への評価は
 西野ジャパンがサッカーのロシアW 杯、第一次予選を勝ち抜き決勝ラウンドへ駒を進めた。
二大会、八年ぶりで三度目の快挙だという。
 一次リーグ最終戦でポーランド代表に1対0で敗れ、1勝1敗1分けの勝ち点4でセネガルと並んだが、順位決定規定によるフェアープレイポイントで2ポイント上回りH組の2位につけ、16強による決勝トーナメント出場を決めたのである。
 今回の日本代表チームは大会間際に前監督が解任され、急遽西野監督が就任するなど慌ただしい中でのチーム結成でもあった。
私は日ごろは国内のサッカー試合の中継などは殆んど見ないので、サッカーファンとしては殆んどド素人である。
西野監督は実績経歴は立派なもので、前評判は上々のようである。
西野監督の就任の記者会見の私の印象は、一言で言えば「つかみどころのない」の印象であった。
 期待通り一次リーグの初戦では、FIFAランク16位のコロンビアを2対1で見事撃破し、第2戦でも同27位のセネガルに二度のりードを許しながらも、粘り切り2対2で引き分けるという力強さを全世界に印象付けた。
FIFランク61位で、おっちゃんチームと揶揄される高い平均年齢ながらも、溌溂とした動きと絶妙なコンビネーションプレーで日本サッカーのレベルの高さを示し、日本国民に更なる期待感を抱かせた。
 第1~2戦とも海外組中心の先発メンバーの選定、途中出場の本田選手などの途中起用の監督采配がことごとく的中し日本中のサッカーファンを唸らせた。
日本中の期待は当然第三戦も勝利での決勝トーナメント進出であった。ほとんどのファンが少なくとも引き分けを期待し、敗戦での順位決定規定での決勝進出など思いもよらなかった。
それほど日本チームへの信頼と期待が高まっていたのである。
 ところが第三戦のポーランド戦は押し気味に試合を進めながらも決定打を欠き、相手に先制を許してしまった。
後半に入っても膠着状態が続き、さすがに監督や選手の顔にも焦りの色が見え始めた後半30分過ぎ、キャプテンの長谷部選手をピッチ送り込んだ。
西野監督が勝利戦略として選んだ順位決定規定による決勝進出作戦を全選手に徹底させるためである。
セネガルの敗戦を読み切り、現時点でセネガルに勝る日本のフェアープレイポイント守り切り、H組の予選第2位の座を死守することで予選突破の戦略に舵を切ったのである。
それを境に、選手の動きがこれまでと一変していた。
1対0で負けているにも関わらず、選手たちは誰一人として攻撃を仕掛けるどころか、突如自軍陣地内でパスを回し始めたのである。
サッカー戦術に疎い私は、最初何が起こったのかと我が目を疑った。隣で見ていた息子は日本の戦術転換を察して私に説明してくれた。
同時並行して行われているセネガルVSコロンビアの試合でセネガルが0対1で負けていたのである。
この試合で日本が負けても、このままセネガルが負ければフェアープレイポイントで優る日本の決勝進出が決まるのである。
西野監督は恐らく迷うことなく、最も確率の高い順位決定規定による決勝進出を選択したのだろうと思う。
ロスタイムを含めてあと15分ほどの時間があるにも関わらず、コロンビアの勝利に賭けたのである。
コロンビアも残り15分を凌げば念願の決勝トーナメントの出場権が得られるのであえてリスクを冒すことは無いと踏んだのだろう。
会場内でも日本の戦術に対して明らかなブーイングが起こった。
ネットや新聞などでも日本のこの戦術に対して賛否両論が巻き起こっている。
「勝つための立派な戦術」との評価の反面「茶番」だ、などの評価もある。
 日本人としても幾分釈然としない部分はあるのだが、勝負事はルールの範囲内でお互いが戦略・戦術を尽くすべきで、決して一方的にフェアプレイの精神のみが優先されるものでもないんだろうと思う。
フェアープレーポイントに勝り勝利をつかんだ、日本の戦術がフェアープレー精神で批判されるのも皮肉と言えば皮肉でもある。
 せっかく、第1戦、2戦と言い流れできていたのに、先発メンバーを6名も入れ替えた戦術の評価は決勝トーナメントで結果が出るのであろう。
併せて、「茶番か」はたまた「勝負にこだわる名将の執念采配」かの評価もある一定方向に落ち着くのだろうと思う。
いずれにしても西野監督は私にとって、やはりつかみどころのない大物監督なのだろうと思った。




 

 
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